2019-01-01から1年間の記事一覧

泡沫候補たちの戦い

畠山理仁『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』を読む。 マック赤坂がとうとう港区議会議員選挙に当選したが、この本もいくらかは当選を後押ししたのではないか。泡沫候補というのは蔑称だとして、畠山理仁は彼らを「無頼系独立候補」と呼ぶ。ど…

国会議員に立候補する

といっても私じゃないのでご安心を。若林亜紀『体験ルポ 国会議員に立候補する』という本のことである。 若林亜紀はこないだの参院選にオリーブの木から立候補して、政見放送で歌をうたって、またおかしな泡沫候補が出てきたと俺の中で話題になった。しかし…

東京のオカヤマ人

岩井志麻子はテレビでバカなことばかりやってるが、作家としては一流である。私が好きなのは、『東京のオカヤマ人』の冒頭に収録された短編である。 岩井志麻子が岡山の高校生だったとき、女優のオーディションを受けに東京へ向かう。田舎で生まれ育った平凡…

殺人犯はそこにいる

清水潔『殺人犯はそこにいる』を読む。 調査報道に定評のある著者によるノンフィクションであり、未解決の連続幼女誘拐殺人事件の犯人を特定していることでも話題になった。しかしそれは「ルパン三世」に似ている男と書かれるだけで、実名が記されているわけ…

室井佑月が酒とタバコで癌になる

室井佑月が乳がんになった。 「福島県の給食に地元の食材を使うのはかわいそう」だの、「なんでわざわざ危ない事故を起こした原発のある福島へ、全国の子どもたちを連れていかなきゃならないの」だの、「チェルノブイリのその後の報告を見ると、中心から同心…

モンスターマザー

福田ますみ『モンスターマザー』を読んだ。長野の高校で起きた「いじめ自殺事件」についてのノンフィクションである。 自殺した生徒の母親の訴えで、校長が殺人罪で刑事告訴されるという事態にまで発展するのだが、生徒の自殺の原因はこの母親の異常な性格に…

音楽に罪はある

フジロックに左翼の活動家が出演するのがどうだとか、ゆずやRADWIMPSの愛国ソングがどうだとか、電気グルーヴのCD回収がどうだとか、音楽と政治・社会の関係についていろいろ言う人がいるが、そもそも音楽はその成り立ちからしてきわめて政治・社会的なもの…

宮沢章夫が早稲田で俳優をタコ殴り

「俺の女にしてやる」の渡部直己教授で有名な早稲田大学文学学術院で、またもや60代の男性教諭が暴力事件を起こしたと話題です。 早稲田大学はセクハラとパワハラの伏魔殿だけあって、今回も教授の氏名を非公開にして、事件を隠蔽する気まんまんなので、よけ…

プロ奢ラレヤーには生産性がない

プロ奢ラレヤーという青年がいるが、あれはネット乞食である。 自分では何も生み出さず、他人が持っているものを奪うことで生活しているのだ。金も時間も情報も。それで年収1000万円とうそぶくのであるから、盗人もうもうしい(←なぜか変換できない)。 軽犯…

殺人は人間の業である

立川志らくが、川崎市の19人殺傷事件について、「死にたいなら一人で死んでくれよ」と犯人を罵倒した。日本中の幼い子供を愛している親の気持ちを代弁して、犯人に怒りをぶつけたのだという。 私は、志らくの落語では一度も笑ったことがないが、このコメント…

「芝浜」異論

親戚の葬儀に参列するための航空券代6万円が入った財布をなくして困っていた高校生のところに、見ず知らずの裕福な医師が現われて、お金を貸してくれたというニュースを見たが、なんだか浮世離れした話である。 他人のために6万円をポンと出せる経済力もすご…

椎名林檎が投げたのはタンポンかナプキンか

椎名林檎はかつてライブで、観客に生理用品を投げていた。しかしこれがタンポンであったかナプキンであったか、使用済みであったかなかったか、というのがいまだ歴史学者の間で議論となっている。 これは、最初の単独コンサート「実演ツアー 先攻エクスタシ…

コンテクスト・オブ・ザ・デッド

羽田圭介『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』を読む。 コンテクストとは文脈という意味であるが、わかりやすく言えば「お約束」のことである。 お笑いもライブも映画もスポーツも、世の中は「お約束」だらけである。「お約束」に従うことで、我らは一体感を…

永井愛のザ・空気

永井愛の芝居はどれもくだらないが、『ザ・空気』もひどかった。テレビ局の報道番組のスタッフが、番組改編の圧力を受けて、おろおろするだけのばかげた話である。 その圧力というのも、報道特集番組のコメントを変えろだの、政府批判のシーンをカットしろだ…

近畿大学には良識がない

漫才師で絵本作家の西野亮廣による近畿大学でのスピーチを見たが、ひどいものだった。これについて、「やや日刊カルト新聞」総裁の藤倉善郎氏が、自己啓発セミナーやマルチ商法と同じものであると批判しており、まったく同意する。 近畿大学は入学式や卒業式…

酒井政利がボケる

酒井政利の「蔵出しスター秘話」という回想記事が週刊文春(4月25日号)に載っている。 矢沢永吉の『時間よ止まれ』について、酒井政利は次のように語っている。 資生堂のイメージソングを依頼され、作詞が山川啓介、作曲と歌が矢沢永吉に決まった。 若くし…

上野千鶴子が冥土の土産に東大で祝辞

主「上野千鶴子の東大入学式での祝辞が話題だね」 客「ひでえもんだ」 主「めちゃくちゃだった」 客「べつに何を言ってもいいが、意味不明だから困る。支離滅裂だし」 主「はじめに、東大の選抜試験に不正があるかのようなことを言い出すだろ」 客「そうそう…

浮世の画家

カズオ・イシグロの小説『浮世の画家』をNHKがドラマにしたのを観た。戦争画を描いた画家の戦争責任を問うもので、まあまあ面白かったけど、そんなことより劇中の絵画がすばらしい。 『日曜美術館 “浮世の画家”を描く』で、その制作過程を放送していたが、メ…

咲ける場所に移りなさい

橘玲『もっと言ってはいけない』を読む。 前著は挑発的でおもしろかったが、続編は「もっと不愉快な本」という触れ込みのわりには期待はずれ。 科学的な証拠(エピデンス)というが、たとえば「利己的な遺伝子」にしても、真木悠介『自我の起原』を読むと、…

武田康祐がひとりで韓国と戦争

日本を代表する厚労省課長の武田康祐が、勇敢にもひとりで韓国に突撃し、天に代わりて不義を討つ、と話題です。 キャリア官僚で忠勇無双の武田康祐は、敵は幾万ありとても、えいやっ、えいやっ、猫パンチ、猫パンチ、長渕キック、えいやっ、おりゃあ、チョー…

中居正広がコンビニでずりせん

「コンビニでずりせん」 これは愚か者を戒めることわざである。 他人の言葉遣いのちょっとしたまちがいを、面白おかしく吹聴した男が、逆にまわりから馬鹿にされたという故事から、馬鹿は自分の馬鹿さに気づかないことの喩え。 中居正広が『ナカイの窓』(日…

松浦由紀が徳島文理中高での性被害を告発

元ゴールドマンサックス勤務のバリキャリで「美人は辛いよ」のツイートでブレイクして、徳島県出身者としては米津玄師の次くらいの有名人となった松浦由紀さんが、母校の徳島文理中学・高校の変態教師にセクハラをされていたと驚きの告発をして、徳島県ではハ…

黛敏郎における政治と音楽

片山杜秀『平成精神史』を読む。 黛敏郎という天才作曲家について考察した第五章が出色である。 日本的価値観に基づく楽曲や保守思想で知られる黛敏郎であるが、当初は異国情緒あふれるモダンな作曲家として活躍していた。ジャズ・バンドでピアノを弾いていた…

江川紹子が有田芳生と辻元清美からお車代をもらう

オペラやワインというセレブな趣味をお持ちの江川紹子様は、何をして食っている人なのかよく知りませんが、有田芳生と辻元清美の政治資金パーティーに出て、謝礼やお車代をもらっております。 あれれ~?おかしいぞ~? ジャーナリストが国会議員からお金を…

伊集院光の馬鹿力

Eテレに『100分de名著』という長く続いている番組があり、伊集院光が司会をしている。ところが番組で取り上げる名著を、伊集院光はほとんど読んでいない。名著を読んでいないのだから、まともな本を何も読んでいないということである。 かといって、伊集院光…

憲法は詐欺である

浅羽通明『『君たちはどう生きるか』集中講義』を読む。 「憲法とは悪質なる詐欺であった」という指摘がすごい。 憲法は人権や表現の自由などの様々な権利を国民へ保障してくれているが、そんなおいしい話はない。その権利を行使するには裁判費用などの金が…

長崎新聞が社長のセクハラを笑って許す

長崎新聞社の徳永英彦社長が、居酒屋での懇親会で、酒をつぎに来た女性社員に対し、「(上司の)愛人やろうもん」と言ったそうで、さらに第三者の弁護士から「品性にもとる」と厳しい評価をされるほどの、えげつない卑猥な発言をしたと話題です。 朝日・読売・…

保坂和志と猫殺しの坂東眞砂子

正月早々、Eテレで『ネコメンタリー ネコも、杓子も。保坂和志とシロちゃん』というばかげた番組を見た。 保坂和志は猫の外飼いをしている。家の周辺をうろつきまわる猫に、餌付けしているのだ。エサをやるだけで、糞尿の始末もしないのだから、いい気なもの…

花田優一に「靴を作れ」とスー女が叱咤激励

テレビに出るたびに、そんな暇があるなら靴を作れ、とツイートされる花田優一に、草生えるw 【送料無料】20種類から選べる福袋 本革 日本製 ビジネスシューズ 2足セット ビジネス メンズ スリッポン ストレートチップ ウイングチップ スクエアトゥ 革靴 ロ…

寝たきり老人は安楽死しろ、と古市憲寿が猪突猛進

「LGBTは生産性がない」の杉田水脈に負けてなるものかと、現代社会にズバリ斬り込む若手論客の古市憲寿が、一流文芸誌の『文學界』(2019年1月号)で、魔法使いの落合陽一と対談し、医療費を削るナイスアイデアを考えたった! ピコーン!ひらめいた! 余命1ヶ…