2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「食べログやくざ」を流行語大賞に

「食べログやくざ」とは、うまいこと言うものである。IT企業がやってることは、ヤクザが昔からやっている。 たとえば実業家の前田裕二は、路上で弾き語りをしていた経験から動画配信アプリのSHOWROOMを作ったというのだが、ここで配信をするアイドルにファン…

「表現の不自由展」の目的は天皇制批判

「表現の不自由展・その後」は芸術を政治利用した愚劣なプロパガンダである。私はこのような展覧会は批判されて当然だと思っているが、同時にこのようなプロパガンダに加担した芸術家も批判されなければならないと考えている。 この展覧会が意図としているの…

芸術家の政治責任

「表現の不自由展・その後」が政治的に偏向してるのは明らかである。 Chim↑Pomなら「気合い100連発」ではなく、「ヒロシマの空をピカッとさせる」が選ばれるべきだ。これは2008年に、広島原爆ドーム上に飛行機雲で「ピカッ」と描いた作品で、被爆者団体や市…

多文化主義のパラドックス

サスキアは日本への旅行をとても楽しみにしていた。まずは寿司を食べに行った。トロもウニも、絶品だった。しかし残念だったのは、板前が日本人ではなく、インド人だったことだ。出された料理がカレーなら、こんな気分にはならなかったはずなのだが。 次に相…

誰でも作れる名言

ジュリアン・パジーニ/向井和美・訳『100の思考実験』より。 もっともらしく聞こえるパラドックスほど、深遠な思想という錯覚を効果的に生み出すものはない。こういうのはどうだろう。 「前に進むためには、うしろに下がらなければならない」。 自分でも作っ…

上野千鶴子はいつハイヒールを履いたのか

上野千鶴子が、「わたしは重度の外反母趾、ハイヒールの靴は全部捨てました。こんな不自然な靴を美しいと感じて履いているなんて野蛮だと思う」と、バカなことを書いて批判されている。 上野千鶴子が批判されるのはいいことだ。 それにしても上野千鶴子はい…

誤解を怖れよ

「誤解を怖れずに言えば」と言いながら、誤解されるようなことを言って、誤解されて炎上すると、あっさり発言を撤回して謝罪するような人は、もう誤解を怖れずに言わないでほしい。誤解/矢倉楓子 白間美瑠アーティスト: NMB48出版社/メーカー: laugh out lou…

「ある男」のネタバレ感想

平野啓一郎の『ある男』を読む。 夫の「大祐」が事故で死んだあとに、その名前も経歴もすべて嘘だったことが発覚する。はたして夫は何者だったのか、というのが推理小説のように語られるのだが、これを推理小説として読むと、いろいろおかしなところがある。…