2006-01-01から1年間の記事一覧

「お芝居」としての『北の零年』

クリスマスの夜に、独りで、日曜洋画劇場『北の零年』を見ておりました。 いやあ、突っ込みどころ満載の映画でした。吉永小百合は、年齢のわりには、若いようですが、渡辺謙の妻役というのは…。娘が、石原さとみって。いったい、いくつの時の子供ですか。こ…

「キル・ビル」おそるべし

時が経つにつれて、クエンティン・タランティーノの『キル・ビル』が、いい映画に思えてきました。 まあ、「2」の方は、退屈ですが、その退屈さも含めて、おもしろい映画だな、と。 『レザボアドッグス』に、キューブリックの『現金に体を張れ』のオマージュ…

クリスマス中止のお知らせ

おれもよく知らないんですが、 どうやら、今年のクリスマスは、中止になるみたいですね。まあ、なんと申しましょうか、おれは別に、キリシタンでもないし、クリスマスなんか、どうでもいいんですけど。楽しみにされていた人は、残念でしたね。

フェリーニの「崖」

フェデリコ・フェリーニの「崖」という映画をDVDで、見たんだけど、 その解説に、まちがいを発見。【この映画のストーリー】詐欺師のアウグストは、仲間と組んで詐欺を繰り返していた。神父に化けたアウグストは、貧しい百姓一家から献金をだまし取る。しか…

三丁目の夕日と、四丁目の夕日

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』を見ていると、はたして映画のおもしろさとは、なんだろうか、てなことを再考せずにはいられない。「クレヨンしんちゃん」なんてものは、マンガもテレビアニメも、くだらないと思うし、事実、低俗…

ドキュメンタリーは嘘をつく

森達也の『ドキュメンタリーは嘘をつく』という本は、いろいろ考えさせるものがあります。この本を基にしたテレビ番組も、製作されておりまして、これがまた、おもしろい。 http://www.tv-tokyo.co.jp/literacy/060326.htmlたとえば、ワイドショーで街頭イン…

パソコン掃除の裏技

パソコンというのは、使っていれば、冷却ファンや通風孔から、内部にホコリが侵入します。ホコリがたまると、電源が突然落ちたり、動作がおかしくなったり、いろんな故障の原因となります。そういう場合、掃除機を使って、ホコリを吸い出してやればいいです…

女優としての山口百恵

おれが推薦する百恵映画といえば、『霧の旗』でございます。これは松本清張原作で、1965年に山田洋次監督、倍賞千恵子主演で映画化されておりますが、西河克己監督、山口百恵主演の方が、よい映画です。『映画の見方が変わる本』(別冊宝島100)で、スガ秀美…

日記であります

えっと、日記です。 という書き出しを、ずっと前の日記で使ってみたのだが、もちろんこれは、新井素子のパロディとして書いてみたのだが、ふと、書店で、新井素子さんの文庫本を手にとって見ると、あとがきの、書き出しが変わっていた。あとがきであります。…

時効警察にはまる

いまさらながらだけど、「時効警察」というドラマが、おもしろいです。テレ朝の深夜ドラマで、もう放送は終わっていますが、DVDが出ています。それで借りて、1話目を見たら、その出来のよさに、びっくり。脚本と演出は、三木聡。あの『亀は意外と速く泳ぐ』…

小山田圭吾における人間の研究

ミュージシャンのコーネリアスこと、小山田圭吾ですけど。 雑誌のインタービューによりますと、彼は、和光大学付属の小・中・高校時代に、いじめる側の生徒だったようです。 「ロッキンオン・ジャパン」(1994年1月号。編集長は山崎洋一郎)の小山田圭吾2…

ヘルメットのきみ

鴻上尚史『ヘルメットをかぶった君に会いたい』(集英社)を、読みました。 深夜テレビの、通販番組。昔のフォークソング集のCDを宣伝していた。そこに、1969年頃の学生運動の映像が流れる。 鴻上氏は、その映像に一瞬写ったヘルメットをかぶった女性活動家…

差別は当然なんだよ

『手紙』という映画を見てまいりました。東野圭吾の原作なので少しは、まともな映画かと思っていたら、これがまた、ひどい映画でした。強盗殺人犯の兄を持つ、弟の話です。兄のせいで、弟もまた、世間から嫌がらせを受けて、だけどけなげに、生きていって、…

失敗するけど……

10月27日は、「文字・活字文化の日」だそうです。 読売新聞には、各界の著名人が、お勧めの本などを紹介しております。そこで、心臓外科医の南淵明宏先生は、こんなことを書かれております。 立ち読みといえば10年前、職場を失って悲観にくれているとき、JR…

マドンナで50万使った人の気持ち

マドンナのコンサートですけどね。 あれは、前の方の席は、オークションで販売したんですよ。ペアチケットで、最低価格10万円からの入札。 1枚、5万円というのは、プレミア席の価格と同じ。それで、どの位の値がつくものか、おれも、注目してたんだけど、 1…

ジブリをいじめないで

大ヒット上映中の映画『ゲド戦記』を見てきました。 観客は、おれ一人でした。映写係のおじさん、ごくろうさまです。 ジブリの映画で貸切状態だったのは、『ホーホケキョ となりの山田くん』以来ですかね。まあ、映画のほうですけど、往年の名作アニメ『太陽…

うるさい日本の店

店に入ると、必ずBGMというのが、鳴っているわけです。その音が、大きくないですか。 うるさいんですけど。まあ、好きな音楽ならそれもいいですが、どこがいいのか、わからないような歌を大音量で聞かせられるというのは、工事現場の騒音と同じく、不愉快…

テレビの品格

『文芸春秋』10月号 テレビの品格を問う みのもんたから亀田兄弟まで永六輔、黒柳徹子、久米宏、の御三方が、テレビの現状を嘆いてらっしゃいます。そこで、永六輔氏のこんな発言。 明石家さんまが、白洲次郎を紹介する番組について。 ぼくも生前の白洲次郎…

TBSは、まだ死なない

オウム真理教の麻原彰晃に死刑確定 ということですが。やっぱりね、この事件についての、TBSの報道姿勢というものは、ひっかかるわけですよ。仲間の弁護士が、坂本堤氏の慰霊碑に、報告に行ったとか、ニュースで流してますけど、そもそも、TBSのワイド…

デブラ・ウィンガーを探して

『デブラ・ウィンガーを探して』という映画を見ました。まあ、ドキュメンタリーというか、女優のインタビュービデオですね。 仕事と家庭の両立に悩むロザンナ・アークエットが、 引退したハリウッド女優、デブラ・ウィンガーを探して、旅に出る……っていう紹…

日本沈没です

映画『日本沈没』を見ました。 といっても、1973年版、森谷司郎監督のやつですけど。やっぱり、藤岡弘ですな。リメイク版は、主演がミスキャストで、それだけで減点。柴咲コウのほかは、べつに死んだっていいや、という俳優ばかりですし。オリジナル版も、映…

モンスター

映画『モンスター』を見ました。 女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの生涯を、事実に基づいて映画化したものです。 主演のシャーリーズ・セロンの演技がすばらしい。これが本当に、『イーオン・フラックス』と同じ女性?と思ってしまいました。 「恋人」…

文士の怨念

毒にも薬にもならぬクソ小説に高名な文学賞が授けられるたび、車谷長吉氏のことを思います。短編『変』(『金輪際』所収・文春文庫)によれば、平成七年上半期の芥川賞に、車谷氏の『漂流物』が候補作に選出されます。 しかし落選。 一回目の投票では過半数…

近頃のテレビというものは

テレビドラマを見ていて、どうも目が疲れると思っていたのだが、その理由がわかりました。 稲増龍夫教授が、読売新聞に書いておられます。 それによりますと、稲増氏は、 大学の映像制作実習という授業で、受講生と一緒に、「テレビドラマ演出」について実証…

逸見政孝が偉人か

少し前になりますが、 TBSテレビ『日本人が愛したテレビ偉人伝・逸見政孝』という番組タイトルを、新聞で見ました。逸見政孝氏のことを、べつに悪く言う気はありませんが、彼のことを「偉人」かと問われると、どこかちがうのではないか、と思うわけです。偉…

ことぶき引退

今夜の、 テレビ朝日『中田英寿引退特別番組』これは、中田ヒデ・ことぶき引退と読むべきなのか。寿退社、ならぬ寿引退。

あさましい世の中

なんともこれは、あさましい世の中である。一群の若い男たちと若い女たちとが、まるで盛りのついた牡犬および牝犬の群れのように、行き当たりばったりつるんでふざける、という類の小説を、ある男が書く。すると老若大ぜいが、「新しいモラル」だの「新人の季…

中年が好きか

倖田來未の新曲『恋のつぼみ』サビの歌詞が、めちゃくちゃ 好きやっちゅーねん!というものであるが。どうも、めちゃくちゃ好きや中年と、聞こえてしかたがない。倖田來未が歌うから、そう聞こえるのか。おれの妄想が、そう聞こえさせるのか。この歌のタイト…

おれのストライクゾーンは広いが、ど真ん中は見送る

エビちゃんの顔が、いまだに覚えられない。たぶん、街で見かけても、わからないと思う。蛯原友里さんのことですけど。モデル顔で、モデル体型の女というのが、なぜ、ちやほやされるのか、どうも、よくわかりませぬ。田中康夫が、むかし、『オリーブ』なんか…

暴動から革命へ

しかし、なんですなあ。どうせまた、ブラジル戦が終わったあと、勝とうが負けようが、サポーター連中は渋谷で、バカ騒ぎをするわけでしょう。そもそもなんで、渋谷なのか。埼玉スタジアムからの帰りかな。それとも、わざわざ騒ぐために渋谷に集まるのか。渋…