酒井政利がボケる

　酒井政利の「蔵出しスター秘話」という回想記事が週刊文春（4月25日号）に載っている。
　矢沢永吉の『時間よ止まれ』について、酒井政利は次のように語っている。
　資生堂のイメージソングを依頼され、作詞が山川啓介、作曲と歌が矢沢永吉に決まった。

　若くして伝説の存在になっていた彼（矢沢永吉）は、他人の詞を歌ったことがないという。
　企画を面白がってくれ、素晴らしい曲ができたのですが、録音が済んでから「やはり自分の詞で歌いたい」と主張。発売に間に合わないこともあり「これほどいい曲なのに残念です」と何度も説得をしたところ、「わかりました。でもこの曲は二度と歌いません」と。私もずいぶんと悩んだものです。

　矢沢永吉が「他人の詞を歌ったことがない」などというのをファンが聞けば、仰天するであろう。
　キャロルはジョニー大倉が作詞、矢沢永吉が作曲だった。ソロになってからも、永ちゃんは作曲だけで、歌詞まで書いたのは『夏の終り』など数曲しかなく、そっちの方がレアだ。
　酒井政利は音楽プロデューサーとして山口百恵や郷ひろみなど多くのスターを手がけ、その回想記事にもいろんな芸能人が登場するが、こんな調子では、その証言がどこまで本当かわからない。

燃えつきる?ラスト・ライヴ