上野千鶴子が冥土の土産に東大で祝辞

主「上野千鶴子の東大入学式での祝辞が話題だね」
客「ひでえもんだ」
主「めちゃくちゃだった」
客「べつに何を言ってもいいが、意味不明だから困る。支離滅裂だし」
主「はじめに、東大の選抜試験に不正があるかのようなことを言い出すだろ」
客「そうそう。

　その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。（平成31年度・祝辞より引用、以下同）

　この挑発的な文言はあきらかに不正の告発だよな。俺は名誉教授が公の場で、東大の不正を告発するのかと思ったぜ」
主「みんなそう思ったよ。おっ、上野やるのか？　と思った。だけど、東大の不正の証拠は何も出てこないんだ。東京医科大学では不正があった、文科省が全国の医大を調査した、と並べるだけで。結局、東大の選抜試験に不正はあるの？　ないの？」
客「『東京大学理科3類は1.03、平均よりは低いですが1.0よりは高い』。これが上野の出してきた統計だけど、現役東大生の指摘によれば、『有意でない、すなわち平等とわかる数値』だそうだ」
主「それじゃ、東大の入試は公正ってことか。なんだ、がっかり。はじめの挑発は何だったの？　東大の入試は公正なので、怒らなくていいですよ、ってことじゃん」
客「統計を調べたら、東大入試には不正はないって判明した」
主「『統計は大事です』ってそういう意味か」
客「だけど、女性差別がないと上野みたいなフェミニストは困るんだ。だから、『東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません』と別の統計を持ち出してくる」
主「しかし、それは公正な選抜試験の結果なんだから、しょうがないだろ。女性と男性の比率を同じにするために、成績優秀な男性を3割落として、かわりに、バカな女性を3割合格させるような入試がいいのか？」
客「上野はそういう社会を目指してんだろ。地獄だよ」
主「そもそも、上野って統計についてわかってんの？
『事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています』ってならさ、その統計を出せよ。どうでもいい統計ばっか出しやがって、肝心な主張の裏づけとなる統計は何も出してないじゃん。

　統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験していることになります。

　ってのも、さっぱり意味がわからない」
客「それは、俺も同じだ。俺の頭が悪いせいかと思っていろいろ調べてみたが、誰一人わかっているやつはいない。きっと上野千鶴子も、自分で何を言っているのかわかってない」
主「安心した。それならしょうがない」
客「東大女子が2割を超えない背景には、女子の大学進学率が、男子よりも低いという事情があって、それは上野によれば、『「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です』ということだ。あいかわらず、これについての統計は出してないけど」
主「それで、ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんを引き合いに出すだろ。
　しかしさあ、マララさんは中学生のときに銃撃されたんだぜ。パキスタン･ターリバン運動は、女子が中学校に通うのさえ許さないんだ。その思想はイスラム主義に基づき、女が教育を受けることは死に値する罪だと唱えている。だから殺害までする。
　それと、日本の親の「息子は大学まで、娘は短大まで」というのを同じ性差別だといえるかね。パキスタンに行ってイスラム教徒に抗議してこいよ。短大までいけるなんて夢みたいな国じゃねえか」
客「ようするに、何もかもレトリックなんだよ。
　雨宮処凛が『プレカリアート』で石原慎太郎と対談してるんだけど、雨宮処凛が、若者のワーキングプアという問題をぶつけても石原慎太郎は、『チベットとか、チェチェンとか、国民がシベリアに移動させられている国と違って、そういう悲劇に比べたら、ささやかなもんじゃないですか』と言うんだ。それで、雨宮処凛は沈黙してしまう。
　しかしここは毅然と反論すべきだった。ひどい差別や貧困で死んでいくチベットの難民よりも、日本のネットカフェ難民を救わねばならないのです、と。それが政治活動家というものだよ。そして、上野千鶴子は学者である前に、そういう政治活動家だ」
主「それでわかったよ。

　社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。

　ようするにこれが、上野千鶴子の言いたいことだ。
　だけどそのために、姫野カオルコの小説や、東大女子が入れない男子サークルを持ち出したって、そんなのは特殊例だろ。統計はどうした。東大に女性差別があるというなら、実例を出せよ。早稲田の渡部直己みたいなセクハラ教授は、東大にだっているだろ」
客「統計よりも実例を出せっていうのは、その通りだな。上野は学内の人間なんだから、いろいろ知ってるはずだ。入試に不正があるというなら、実例を出せ。女性差別があるというなら、実例をもって告発せよ。それができないってことは、実例がないか、誰かをかばっているか、だ」
主「最後の言葉も、けっこうすごいこと言ってんだよね。

　あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。

　言っちゃ悪いけど、平安女学院短大とか、京都精華大学レベルの教授だった上野千鶴子が、東大に採用されたのって異例だよね。女のタレント教授で、人寄せパンダのくせによ。これも努力じゃなくて環境のおかげだ」
客「だからさ、私もコネを使って不正な手段で教授になりました、私もパワハラや男性差別をやりました、というのなら、俺もちょっとは見直したよ。だけどそうじゃないだろ。自分は努力して女性学のパイオニアになって、パワハラにも差別にも無縁です、みたいにふるまっているから、むかつくのさ」

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