保坂和志と猫殺しの坂東眞砂子

 正月早々、Eテレで『ネコメンタリー ネコも、杓子も。保坂和志とシロちゃん』というばかげた番組を見た。
 保坂和志は猫の外飼いをしている。家の周辺をうろつきまわる猫に、餌付けしているのだ。エサをやるだけで、糞尿の始末もしないのだから、いい気なものだ。それで猫好きとは笑わせる。
 猫の外飼いというのは、隣近所の迷惑になるし、病気や交通事故で死ぬ危険があるので、本当の猫好きならこんな飼い方はしない。保坂和志は裕福な暮らしをしているのだから、猫の1匹くらい家の中で飼えばいいのだ。部屋は汚れ、臭く、糞尿まみれになるが、それがあたりまえである。
 かつて11匹の外猫ファミリーがいて、それが今は1匹というのであるから、みんな病死か事故死か保健所で殺処分されたのだろう。むごい話だ。
 坂東眞砂子は、子猫が生まれると崖下に投げ落として殺していると告白して、轟々たる非難を浴びたが、保坂和志のやっていることもこれと同じ人間のエゴである。
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