中原一歩研究(3)CLP問題と宇川直宏「DOMMUNE」

玉砕覚悟の徹底追及第9弾! 宇川直宏の報道倫理をぶっ飛ばせ!!!!!!!!

 中野晃一(上智大学教授)は「SEALDs(シールズ)」の後ろ盾のような存在であり、野党共闘を目指す「市民連合」の中心人物である。けっして政治的に中立ではない。
 むしろ左翼活動家と呼んでよかろう。メディアにも積極的に出演し、立憲民主党が資金提供していた「Choose Life Project」(CLP)が制作する番組の常連出演者であった。

 CLPは、特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは報道倫理に反するとして、現在休止中である。代表の佐治洋・共同代表は、説明責任を果たしたうえで速やかに辞任し、CLPの解散も含め検討すると表明した。
 CLPと同様に、いやCLPが設立される以前から「SEALDs(シールズ)」や「ReDEMOS(リデモス)」という左翼活動家を積極的に出演させていたネットメディアがある。

 それが、宇川直宏の主宰する「DOMMUNE(ドミューン)」である。

政治団体「SEALDs(シールズ)」と共に制作/配信してきました!!!!!

DOMMUNE(ドミューン)は、政治団体「SEALDs(シールズ)」と共に制作した5時間超の特番を、7回配信している。
 その中には2016年の参議院選挙の投票2日前に配信され、野党議員を出演させて投票を呼びかける内容もある。

 2015年8月11日。
「#本当に止める SEALDs 自由と民主主義のために」
 出演者:SEALDs、津田大介、古賀茂明、小林節、岡野八代。

 2015年9月1日。
「TAKE BACK DEMOCRACY」 #本当に止める SEALDs 5時間SPECIAL!!!!!」
 出演者:SEALDsのメンバー、園子温(映画監督)、中野晃一(政治学者/上智大学教授)、廣渡清吾(日本学術会議前会長)。
 司会は、磯部涼(音楽ライター)。LIVE:ECD DJ:沖野修也、ANI(スチャダラパー)BROADJ♯1707

 2015年10月19日。
「#民主主義は止まらない SEALDs/TAKE BACK DEMOCRACY第三章」 5時間SPECIAL!!!!!
 出演:SEALDs、小森陽一(国文学者・東京大学教授)、西谷修(哲学者・立教大学特任教授)、水上貴央(弁護士)、柳澤協二(元内閣官房副長官補)、ショウダユキヒロ(NOddIN)、丹下紘希(NOddIN)
 LIVE:Shing02 / POW!WOW! School of Music Mentors(Shing02 <MC / Voice>、Nick Kaleikini <sax>、Gotaro <DJ / keys>、Andy Song <guitar>)、the LOW-ATUS(TOSHI-LOW×細美武士

 2016年3月16日。
DOMMUNE×SEALDs緊急特番! #保育園落ちたの私だ 第4章」
 出演:SEALDs、現役保育園保護者のママ、井筒高雄(元自衛隊員)、西原孝至(映画監督)他。

 2016年4月25日。
「SEALDs×DOMMUNE 第5章」〜みんなの暮らしに税金使え。春の5時間スペシャル」
 出演:SEALDs、AEQUITAS、藤田孝典(NPO法人ほっとプラス代表理事)、中野晃一(上智大学教授)。BROADJ#1892:DJ TASAKA。

 2016年5月24日。
参院選まであと1ヶ月!「SEALDs×DOMMUNE」緊急特番!第6章」
 出演:SEALDs、安藤優子(ニュースキャスター)、長谷部恭男(早稲田大学教授/憲法学者)、松田馨(選挙プランナー/選挙ドットコム株式会社取締役)
 LIVE:PANORAMA FAMILY、Maika Loubté、YELLOW FANG DJ:やけのはら / BROADJ♯1918

参議院選挙の投票日2日前に、野党への投票を呼びかけ!!!!!


 2016年の参議院選挙は7月10日に投票が行われた。
 そして、「SEALDs×DOMMUNE」特番の配信日は、7月8日。
 つまりこれは、投票日2日前の配信であり、「今回ばかりは野党に投票!4野党議員×SEALDs」というプログラムが組まれ、「第3部では野党4党の議員が登場し、学生からの質問に答えつつ野党共闘の意義や具体的な政策を話す」と特定政党に投票を呼びかける内容である。

 2016年7月8日。
「SEALDs×DOMMUNE FINAL supported by 2.5D」
 出演:各地SEALDs、中田亮、奈良美智磯部涼福島みずほ社民党)、初鹿明博民進党)、小池晃共産党)、山本太郎(生活の党)
 LIVE:Donuts Disco Deluxe、DYGL、Tha Bullshit。


 宇川直宏はこれらの番組を、「SEALDs(シールズ)」と「共に制作/配信してきました!」と高らかに宣言している。特定の政治団体や政党と癒着することを何とも思っていないばかりか、「SEALDs」のメンバーにエールさえ送っている。
 メディアの主宰者として、のんきなものである。

これまで僕ら #DOMMUNE は全7回のスペシャル番組を @SEALDs_jpn と共に制作/配信してきました!SASPLの頃からカウントすれば40時間近いプログラムを世に放ってきたこととなります!思考する学生による緊急アクションが、爆発的に世に拡散され、影響力を持っていく様を目の当たりにして感じたことは、彼らは現代コミュニケーションの術と作法を集団で身につけているという驚きでした!!!!!

twishort.com

ドミューン!!!!!!、リデモス!!!!!、サヨクオールスターズ!!!!!!


 2016年8月15日に「SEALDs」は解散し、後継組織「ReDEMOS(リデモス)」が結成されたが、「DOMMUNE(ドミューン)」との親密な関係は続いている。

 2017年6月13日。
「@ReDEMOS_JPN presents #RESIST 共謀罪はいらない。」
 出演:奥田愛基(大学院生)、中野晃一(学者)、竹内彰志(弁護士)、ゲストに当時民進党福山哲郎


 2018年3月13日。
「【超緊急配信】ReDEMOS Presents『#REGAIN「民主主義の根幹」公文書が改ざんされている事が発覚SP!』」
 出演:川内博史衆議院議員)、宮本岳(衆議院議員)、森ゆうこ参議院議員)、中野晃一(上智大学教授)、竹内彰志(弁護士)、浜田敬子(BUSINESS INSIDER JAPAN 統括編集長 AERA前編集長)、三木由希子(NPO法人情報公開クリアリングハウス理事長)、青木理(ジャーナリスト)、奥田愛基(人間)。

 違憲立法に共謀罪、加計問題に労働時間のデータ捏造。そして今度は、公文書改ざん疑惑が事実であったことが明らかになろうとしています。もはや「安倍やめろ」どころの話ではなく、そもそもこんなことを許していては民主主義は成り立ちません。今回の問題では何がどうなっちゃってんだろってことを、色々とはっきりさせていきます。
 ニュースを聞いててもよくわからないというそこのあなた!!!!!! 官邸前に行きたいけどまず知りたいあなた!!! むしろ官邸前で見てるあなた!!!!! 必見です!!!!!!!!!

 煽り文句にも力が入っているが、宇川直宏Twitterにも力が入っている。

公文書改ざん発覚で、民主主義の根幹が揺らぐ昨夜24:30に奥田愛基君と話し合って番組計画!そこから約半日でこんなにも多様な視点を持つ識者の方々をオーガナイズした奥田君のキュレーション力、いや人徳に脱帽!更に森ゆうこさん、三木由希子さん、青木理さん登壇決定!総勢9名!#DOMMUNE 必見です!
(UKAWA NAOHIRO @DOMMUNE 午後5:19·2018年3月13日)


 このように、「DOMMUNE(ドミューン)」は特定の政治団体や政党に偏向することを何とも思っていないメディアである。報道倫理など、考えてもいないのだろう。
 そして、こうした「DOMMUNE(ドミューン)」の番組出演者はそのまま、CLPの番組出演者にも重なるのである。
 CLPの設立が2016年7月であるから、「DOMMUNE(ドミューン)」の偏向番組に出演していたメンバーがそのままCLPにも出演し、両社で似たようなプロパガンダ番組が作られている。
 つまりは、どちらとも立憲民主党渋谷系」御用メディアであることは明らかだ。
 CLPの出演者はピースボート市民連合の政治的なコネクションに偏っているが、「DOMMUNE(ドミューン)」の出演者はそれに加えて「ロフトプロジェクト」のサブカル人脈まで取り込んでいる。
 
ameblo.jp

mmmm017.blog.jp
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立憲民主党渋谷系」広報メディア!!!!!!!!!!!

  
 2021の大晦日に「DOMMUNE(ドミューン)」は「小山田圭吾氏と出来事の真相」と銘打った特番を配信した。

www.dommune.com

紅白歌合戦」の裏番組として、グラインドコア・イヤーを乗り越えるDOMMUNE流の「ゆく年くる年」!!!!!!! 小山田圭吾CORNELIUS ONLYの15時間!!!!!!!

 ビックリマークを多用する宇川直宏の煽り文句も、安倍政権を批判し民主主義の危機を煽っていた頃と変わらない。

 この番組出演者も、立憲民主党からカネをもらっている広告代理店社長の中原一歩をはじめ、「香川1区」で小川淳也を応援していたダースレイダー、2019年7月の参議院議員選挙立憲民主党公認で立候補して落選した亀石倫子、とあいかわらずのサヨクオールスターズである。
 CLPは立憲民主党から資金提供を受けていたことを小島慶子津田大介、南彰、望月衣塑子、安田菜津紀から告発されたが、では「DOMMUNE(ドミューン)」の責任はどうなるのか。
 その番組制作費は、いったいどこから出ているのだろうか。

 たかまつななによれば、立憲民主党は広告代理店を経由して、かなりの金額でPRの相談を持ち掛けてくるのである。もしも「DOMMUNE(ドミューン)」が、特定の政党から金をもらってPRしているのだとすれば、問題であるのは言うまでもない。しかし、たとえカネをもらっていなくても、特定の政党のPRをすることそのものが、偏向報道であり、メディアの倫理に反する。
 立憲民主党とCLPを仲介したのは中原一歩が代表取締役の「株式会社GENAU(ゲナウ)」である。宇川直宏と中原一歩に親交があることは、中原一歩がDOMMUNEに出演したことでもわかる。さらに、「株式会社GENAU」の取締役である映像作家の「じゃむお」こと石崎俊一の映像作品「#WiSH」にも宇川直宏は出演している。


www.youtube.com

「SEALDs(シールズ)」から「DOMMUNE(ドミューン)」への資金提供!!!!!!!!!!!


「SEALDs(シールズ)」の政治資金収支報告書平成28年分)を調べると、平成28年(2016年)8月6日に、「配信サービス料」として、金130,140円を「株式会社マムンダッドプロダクションズ」に支出している。
「株式会社マムンダッドプロダクションズ」とは、「DOMMUNE株式会社」の旧商号で、代表取締役も同じ宇川直宏である。

 これは「DOMMUNE(ドミューン)」が「SEALDs(シールズ)」から資金提供を受けて、番組を制作していたことの証拠である。
 公文書に記載された動かぬ証拠である。これをファクトというのだ。
 その番組に出演していた津田大介は、CLPと同じくその責任を問わねばなるまい。

 逆に、坂本龍一は個人の寄付者として、「SEALDs(シールズ)」に金200.000円を寄付している。
 坂本龍一宇川直宏は盟友であり、DOMMUNEで共演するほか、東日本大震災のあと、大友良英和合亮一遠藤ミチロウらによる「PROJECT FUKUSHIMA!」に賛同して、対談本も出版している。

 ちなみに、湯川れい子菅直人山本太郎有田芳生阿部知子辻元清美に寄付しており、鴻上尚史も大学時代からの友人・辻元清美に寄付していることが政治資金収支報告書からわかる。

 坂本龍一トヨタのCMで稼いだカネを、「SEALDs(シールズ)」に寄付し、そこからカネをもらって宇川直宏が「DOMMUNE(ドミューン)」で番組を制作し、坂本龍一も出演してカネを稼ぎ、そのカネを「SEALDs(シールズ)」に寄付する。
 資本主義批判で儲ける左翼、互いに支え合って栄える左翼マーケット、サヨク互助会。

https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11453473/www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/SD20170228/31.pdf
warp.ndl.go.jp

www.cinra.net

市民連合とコラボして立憲民主党を応援しよう!!!!!!!!!!!

DOMMUNE(ドミューン)」に何度も出演している中野晃一(上智大学教授)は、CLPの問題の発覚後も、独自のメディア論を開陳している。それは、メディアとしての政治的公平性など捨てて、「立憲野党応援しませんか」というじつにストレートなものだ。
 中野晃一のTwitterから引用しよう。

CLPには自民や維新にも出演依頼したりせずリベラル左派のメディアプラットフォームとしての性格をはっきり出したら?とか、投票呼びかけなんて生ぬるいことはやめて市民連合とコラボして立憲野党応援しませんかとか言ってきたけど、報道機関でありたいのでと断られてきたんですよ。
Koichi Nakano @knakano1970 午前7:03 2022年1月7日)

立憲民主党が支援してた時期があったことは知らなかったけど、だから?としか思わない。出演した時に立憲民主党に遠慮することなどなかったし、公党として公共メディア空間をつくるために支援したのは、良いお金の使い方したなと見直すわ、むしろ。新しい公共つくるって民主党時代から言ってたから。
Koichi Nakano @knakano1970 午前7:09 2022年1月7日)


 メディアを政治宣伝の道具としか考えていないこうした左翼活動家を、CLPのみならず「DOMMUNE(ドミューン)」も起用してきたのである。その考え自体はべつに珍しくもない。「リベラル左派」のプロパガンダをやって視聴者を洗脳しろと言っているのだ。

 政党が広報のために機関紙や新聞を発行することは、ある。
聖教新聞」の発行元は創価学会だが、それは公明党と密接な関係にあることは周知であるし、日本共産党は「しんぶん赤旗」を発行している。

 CLPも、立憲民主党の公式な広報メディアというのであれば、問題は生じなかった。
 では「DOMMUNE(ドミューン)」は、政治団体「SEALDs(シールズ)」の公式な広報メディアだったのか。

宇川直宏DOMMUNE(ドミューン)」にとって政治的公平性とは何か!!!!!!!!

DOMMUNE(ドミューン)」が立憲民主党の公式な広報メディアなら、偏向報道もよかろう。

 中原一歩を出演させようが、中野晃一を出演させようが、福山哲郎を出演させようが、好きにすればいい。

 だがしかし、宇川直宏は「DOMMUNE(ドミューン)」の功績において、文化庁芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。国からお墨付きを得ているわけだ。
 こうなるとやはり、公共メディアとしての政治的公平性が問われるのは当然である。

 毎日放送が1月1日に放送したトークバラエティー番組に、「日本維新の会」の松井一郎代表(大阪市長)、吉村洋文副代表(大阪府知事)、創設者の橋下徹氏をそろって出演させたことで、放送の政治的公平性が問われている。
 これについて、放送倫理・番組向上機構BPO)の放送倫理検証委員会は、「視聴率重視によるキャスティングが相次ぐことで政治的公平性を損なうおそれがある」とする委員長談話を公表した。
 全国の放送局には、改めて公平性を保つよう求めた。

「政治的公平性損なう」 BPO委員長が談話…毎日放送の番組に維新幹部ら出演 読売新聞2022/06/03


 毎日放送は、べつに「日本維新の会」から資金提供を受けていたわけではあるまい(もしそうなら、さらに問題だが)。カネをもらわなくても、みずから進んで「日本維新の会」の宣伝をしたわけである。このことから、たとえカネをもらっていなくても、特定政党に偏ったキャスティングをするだけで、政治的公平性を損なうのだということがわかる。
 したがって、「DOMMUNE(ドミューン)」がたとえ立憲民主党からカネをもらっていなかろうが、偏向報道をしていたこと自体が問題なのである。

 そこで改めて、「DOMMUNE(ドミューン)」が配信した「小山田圭吾氏と出来事の真相」という番組を見てみよう。

 この番組出演者は、立憲民主党からカネをもらっている広告代理店社長の中原一歩をはじめ、「香川1区」で小川淳也を応援していたダースレイダー、2019年7月の参議院議員選挙立憲民主党公認で立候補して落選した亀石倫子、と明らかに政治的公平性を欠くキャスティングである。これに加え、小山田圭吾ファンクラブとも言える身内のメンバーを集めただけの、「真相」とは名ばかりのプロパガンダ放送である。

 宇川直宏は番組内で「孤立無援のブログ」に何度も言及し、「あれはかなりエディット(編集)されているでしょ」と名指しで誹謗中傷している。
 だが、特定の政治団体からカネをもらい、参議院選挙の投票2日前に野党議員のみを出演させ、野党への投票を呼びかける番組を配信し、特定の政党に偏ったキャスティングをして番組を作っている自分はどうなのか。

 CLP共同代表の佐治洋は、立憲民主党からカネをもらったことは認めたが、「特定政党を利するための番組作りはしていません。立憲民主党からCLPや番組内容への要求・介入はありませんでした」と述べている。それでも責任を問われている。
「Choose Life Projectのあり方に対する抗議」へのご説明 2022.01.06


 一方で、宇川直宏は「SEALDs(シールズ)」からカネをもらったうえに、「共に制作/配信してきました!」と堂々と書いている。参議院選挙の投票日直前の番組を含めて、すべてが「SEALDs(シールズ)」を利するための番組作りを行ってきた。
 CLPより、さらに悪質であるのは言うまでもない。
 これで一発アウト、即退場にならないのはおかしい。どこのジャーナリストがこれを許すのか。

 こうした番組作りをみると、おそらく宇川直宏の頭には、政治的公平性や、報道倫理などという考えは微塵もないのだろう。
 むしろ、メディアの政治利用を正当化する中野晃一教授に近い。

 したがって、「DOMMUNE(ドミューン)」は、到底まともなメディアではない。
「ファイナル・メディア」どころか、メディアとして終わり、である。

(中原一歩研究4に続く)
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