2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
本多勝一が昔に書いた 『NHK受信料拒否の論理』(未来社・1970年)を読み返してみた。本多が受信料を払わないのは、次のような理由による。 「朝鮮・中国の侵略にはじまる日本軍国主義の膨張と崩壊の過程で、日本の民衆をだまして侵略の先兵にかりたててゆく…
NHKのクローズアップ現代『君は“怒るオトナ”を知っているか〜映画監督・大島渚』を見る。長男の話がおもしろかった。 テレビタレントみたいになってる時があって、「あんまり下らない番組は出なくていいんじゃないの」って言ったんですよ。そしたら父が真面…
NHKスペシャルの沢木耕太郎がロバート・キャパの写真の捏造を検証する番組を見たが、あれは先行研究をきちんと紹介しないで「最大の謎」とか「世界的なスクープ」とか煽っていたのはよくない。ほんとうにゲスなテレビ屋の仕事だと思う。なんでこんなものに沢…
ボストンのテロ事件の犯人がチェチェン人の兄弟だったということで思い出したのが、ニキータ・ミハルコフ監督の映画『十二人の怒れる男』である。これはシドニー・ルメットの名作をリメイクしたもので、舞台をロシアに置きかえ、そして容疑者はチェチェン人…
不条理劇の傑作であるサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』は二幕の芝居である。一本の木がある田舎道で、二人の男がゴドーを待っている。やがてポッツォとラッキーという二人連れの男が現れる。ポッツォはラッキーを奴隷のように扱っている。彼ら…
『サイゾー』の4月号に姜尚中と、上野千鶴子のゴシップが載っている。姜尚中は、研究室宛てに批判や脅迫の手紙などが「週にダンボール箱単位という規模」で届いていたという。こいつのことが嫌いなのは俺だけじゃないとわかって安心した。 上野千鶴子も、い…
客「呉智英の『吉本隆明という「共同幻想」』をどう思うね」 主「思ったよりよかった。呉智英はネタの使い回しが多いから、しばらく読んでなかったんだ。吉本隆明批判も、それまでの随筆で何度かやってるけど、どうもピントがずれているような気がした。しか…
美輪明宏「ヨイトマケの唄」であるが、これは母ちゃん孝行の唄ではあるけれど、貧しい土方の家を底辺として、その息子は親の後を継ぐことなく、猛勉強して大学を出てエンジニアになることを立身出世の美談としているわけであるから、やっぱり土方を差別して…
ETV特集「復興を誓う 命のダンス」というのを見て、憫笑した。ヤンキーだった元小学校教師が主宰する「よさこい踊り」の団体では、四百人を超える子供たちが、五千円の月謝でダンスを習っているという。ダンスを教えているのは元ヤンキーの姉ちゃんで、元小…