2014-01-01から1年間の記事一覧

説教番長の行方

「ナイフの行方」というドラマを見る。近年放送された山田太一脚本のドラマはすべて見ているがどれも似たようなものである。立派に生きている市民がいて、それがだらしない市民をしかるのである。 映画に出てくるとかならず説教をはじめるサミュエル・L・ジ…

死人に人権なし

高倉健の追悼番組でいろんな人が、健さんからもらった手紙をその文面までテレビで公開していたが、あれは著作権及びプライバシーの侵害ではないか。

平和な国の幸福な子供たち

Eテレ「課外授業 ようこそ先輩」は有名人が母校の小学校を訪問して、生徒たちに授業をする番組である。 水道橋博士が出演して、小学生に自分史の「年表作り」を指導していた。水道橋博士は、書きためてきた膨大な日記を元に自身の半生を年表にしてみたとこ…

これも民意である

選挙に行ったところで、べつに世の中が良くなったりはしないのである。選挙に行こう!というキャンペーンは、自民党に勝ってほしくないからそう言って煽っているだけで、それなら正直に「選挙に行って野党に投票しよう」と言えばいいのである。いやそれだと…

人権守って、人類滅ぶ

舞鶴女子高生殺害事件で逮捕された男は、裁判で無罪となった。ところが釈放後、今度はホテル経営者の女性を刃物でメッタ刺しにした容疑で逮捕された。この男の経歴には、他にも殺人などの前科があったことから、先の無罪判決は間違っていたのではないかと言…

なっきー主義

内山奈月X南野森『憲法主義』を読む。小生は、AKB48というものにまったく興味がわかないので、内山奈月さんのことも存じ上げなかったのだが、じつに頭のよいお嬢さんである。 集団的自衛権に関して、 アメリカと仲よくやっていかないと、日本の平和は守れな…

グンマーのたかり体質

小渕優子の後援会であるが、「観劇会」という高尚なものを毎年開催していたというから、明治座で歌舞伎でも見ていたのかと思ったら、天童よしみの歌謡ショーだという。やっぱり群馬の百姓である。

すちゃらかフェミをコテンパンにやっつけたったの巻

「すちゃらかフェミ」を名乗るid:akupiyoが、上野千鶴子の『女遊び』が出た時にはセクハラという言葉さえなかったというでたらめを書いたので批判したら、懲りずにまた「はてなブックマーク」でコメントを寄せた。「はてブ」では短文しか書けないため、こち…

1988年のセクハラ すちゃらかフェミに答える

おれが書いた上野千鶴子はものすごいという記事に、「すちゃらかフェミ」を名乗るid:akupiyoが、次のようなコメントを寄せた。 id:akupiyo ほんとに上野の本読んだんか、と疑いたくなるような読解力。ちなみにこの本が出た時はセクハラという言葉さえなく、…

トラウマなんてないよ

『嫌われる勇気』という本が売れているというので読んでみた。 アドラー心理学では、トラウマを否定し、「目的論」の立場を取る。 たとえば「自分は両親に虐待を受けたから、社会に適応できないのだ」と考えて、引きこもっている青年がいる。虐待を受けたと…

引き寄せの法則と噴火

御嶽山の噴火で勝間和代に非難の声があがっている。 勝間和代が参加した事業仕分けで、監視の予算が削減されたことが、今回の惨事を招いたというのだ。しかし専門家の見解によると、どうやら今回の噴火を科学によって予知することは不可能らしい。 では、勝…

「おいしい生活」は不当表示である

Eテレの「ニッポン戦後サブカルチャー史」を見ているのだが、なんか、もやもやしてしまう。サブカルチャーというものは、ようするにバカの文化である。 それで80年代を代表するキャッチコピーが糸井重里の「おいしい生活」というのだが、これが何のコマーシ…

地上げと80年代

ファミマ店員土下座恐喝事件で、その背後に地上げがあるんじゃないかという噂が流れているが、「地上げ」という言葉をひさびさに聞いた。80年代には、あの手の事件がいっぱいあった。 当時見たテレビ番組で、被害者の家族を出演させて、「さてこの家族はどの…

長距離スイマーの異常な情熱

Eテレ「スーパープレゼンテーション」という番組であるが、世の中に貢献する立派な仕事をしている人たちがいろいろ出てきて、なかなか勉強になるのでよく見ている。 しかしこないだ出演していた、長距離スイマーという女性であるが、彼女は64才でありながら…

高校野球報道の常識

春日部共栄高校の野球部では、女子マネージャーがおにぎりを握って選手に食べさせている。二年間で約2万個のおにぎりを握った女子マネージャーは、おにぎり作りに専念するため、進学コースから普通コースにクラス替えまでしたという。 また、盛岡大付属高校…

人を殺した人のまごころ

河合幹雄『終身刑の死角』を読む。たとえば「有罪率99%」というデーターをもとに検察批判をする人がいるが、それはまちがいであることが本書を読めばわかる。 逮捕されたらすべて有罪になるなどということはない。その反対に、刑務所には、なかなか入れない…

連帯責任は正しい

野球部員が飲酒や喫煙や万引きや暴力行為などの問題を起こすと、そのチームは対外試合を自粛したり謹慎したりする。たった一人の部員の不始末のせいで、なぜチーム全体が責任を負わなければならないのか。おかしいではないか、という意見があるが、はたして…

憲法は守れない

憲法に違反したら、いったいどんな罰を受けるのか。違反したところで何の罰則もないというのなら、誰もそんな法律は守るまい。 違反した者は、市中引き回しの上、目玉をくりぬき、舌を引っこ抜き、生爪をはぎ、尻の穴に火箸を突っ込み、あらゆる苦痛を与えた…

麻薬の罪と罰

麻薬というのは、自傷行為みたいなものである。自分の体を自分で傷つけて何が悪いのか。いや、しかし、錯乱して他人に危害を及ぼすのは、迷惑である。 それならば檻の中にでも入れて、好きなだけやらせればいい。それで死んだって別にかまわないではないか。…

千円札を拾わなかったら破産したけど何か?

『千円札は拾うな。』という本を書いた安田佳生は放漫経営のあげく会社を倒産させ、自己破産した。しかし、次のように書いている。 bokurasha.hatenablog.com たとえ千円でも盗んだら犯罪です。 でも30億円返せなくても犯罪にはならないのです。 社会とい…

お金か、やりがいか

Eテレの白熱教室シリーズ「楽しい行動経済学の世界・第6回 私たちは何のために働くのか? 〜仕事のモチベーションを高める方法〜」を見る。 ある会社の従業員を三つのグループに分けて、業績が上がった人にはそれぞれ報酬を与える。従業員のモチベーション…

となりの危険物

先日、町田市の工場でマグネシウム火災があった。近くには民家もあるのに、この工場は無許可で操業していたという。 危険物の規制に関する政令によれば、危険物の製造所は、付近の建物から一定の距離を確保しておかなければならない。これは火災や爆発があっ…

ゲルニカ異論

ピカソは芸術の破壊者であるだけでなく、人間の破壊者であった。女性に対する扱いはひどく、自分と関係した女性たちを精神的に追い詰め、彼女たちが苦しみ錯乱するさまを、あざ笑っていた。 『ゲルニカ』は空爆の悲惨さを描いた反戦絵画だという。しかしピカ…

めいわくな科学者

将棋や囲碁やチェスをやるときの頭の使い方は、数学の問題を解くことに似ている。いわゆる理系の頭の使い方に似ている。しかし棋士なんてものは、いくら天才と称されたって、盤の上で駒を動かしているだけである。世界には何の影響も与えない。 升田幸三は新…

ドツボからの脱出法

長谷正人『悪循環の現象学――「行為の意図せざる結果」をめぐって』を読む。 「行為の意図せざる結果」とは、「ある目的に向かって努力すればするほどかえって目的から遠ざかってしまうような現象」のことを言う。たとえば、「寝るぞ」と思って床に就いて、寝…

それでも僕は浄水器を売る

水野敬也の『それでも僕は夢を見る』という本を読んだので、感想を書いてみたいと思います。 主人公の「僕」は、「ユメ」に出会って、浄水器とか空気清浄機を売るようになります。しかし思うようには売れず、友達はなくすし、借金は増えるし、きびしい現実に…

素晴らしき男社会

コピペで博士号である。ハーバードに留学して、理研でユニットリーダーである。 研究室の壁をピンクにしようが、ムーミンのシールを貼ろうが、割烹着を着ようが、亀を飼おうが、誰からも文句を言われないのである。ポートピアホテルで暮らしていて、ヴィヴィ…

スポーツ女子を守れ

『クローズアップ現代』で「無月経、疲労骨折・・・10代女子選手の危機」 www.nhk.or.jp 女子のスポーツ選手の多くが、激しい練習と食事制限によって無月経である。女性ホルモンの分泌が減ると骨が弱くなり、これが疲労骨折の原因となる。それで選手生命を絶…

世界よ、これがおもてなしだ

NHKの「探検バクモン」で、爆笑問題が新橋花街を訪れていた。「格式高い花街には、現在にもおもてなし文化が脈々と受け継がれています」とのことらしい。そんな格式高いお茶屋や料亭が、よくぞこんなお笑い芸人ふぜいを座敷にあげたものだと感心した。 郷ひ…

軽度の知的障害という衝撃

Eテレ『ハートネットTV』「見えない世界に生きる 知的障害の女性たち」を見た。 知的障害のなかでも軽度のものは、一見すると普通の人で、日常動作も普通にできる。そのため福祉の支援も受けにくい。しかし、複雑な情報の理解やお金の管理が苦手で、そのこと…