音楽

中原一歩研究(4)フジロックはサヨクの盆踊り

徹底追及第10弾! 小山田圭吾はなぜフジロックで復帰するのか ロックと反原発運動の危険な話、大久保青志 日比谷野音のScrambling Rock'n'Roll 自由っていったいなんだい? 「アトミックカフェ」と「青生舎」 土井たか子チルドレン、保坂展人、辻元清美、福…

沢田太陽には差別と社会問題に対する理解がない

目次 沢田太陽の「METAFIVEアルバム発売中止に伴い、もう一度冷静に考えて欲しいこと」を読んで、冷静に考えてみました。 「週刊女性」や「女性自身」の配信記事を読んでいる沢田太陽が、これらのニュースを知らないとは思いませんが、念のため。 価値がある…

北尾修一氏への公開質問状

北尾修一様 拝啓 強い日差しに向かって元気に咲いている向日葵のように、北尾修一氏におかれましては、ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。 私は「孤立無援のブログ」をやっている電八郎と申します。 この度、北尾修一氏が運営されておりますブログ…

宮本浩次の「あなた」

宮本浩次が「あなた」を歌うのをテレビで見たが、しらけてしまった。高島ちさ子のバイオリンもそうだが、歌手や演奏家が感情を込めれば込めるほど、聞き手はしらけてしまう。 小坂明子の「あなた」は、まだ恋も知らぬ少女が淡々と歌うからいいのである。 www…

黒人は嫌いだが、黒人音楽は好きだ

俳優や音楽家が逮捕されると、「作品に罪はない」という大合唱が起こる。しかし、「作品に罪はない」とは、どういうことであろうか。 エリック・クラプトンの人種差別発言はひどいものだが、それでも彼ほど黒人音楽を愛している者もいまい。だからこそ、その…

小沢健二が万引きする理由

小沢健二は『うさぎ!』という童話でグローバル企業を痛烈に批判していたから、てっきり山小屋で炭でも焼いて暮らしているのかと思ったら、twitterをやっていて驚いた。 もちろん小沢健二ひとりがtwitterをやろうがやるまいが、巨大なグローバル企業にとって…

音楽に罪はある

フジロックに左翼の活動家が出演するのがどうだとか、ゆずやRADWIMPSの愛国ソングがどうだとか、電気グルーヴのCD回収がどうだとか、音楽と政治・社会の関係についていろいろ言う人がいるが、そもそも音楽はその成り立ちからしてきわめて政治・社会的なもの…

椎名林檎が投げたのはタンポンかナプキンか

椎名林檎はかつてライブで、観客に生理用品を投げていた。しかしこれがタンポンであったかナプキンであったか、使用済みであったかなかったか、というのがいまだ歴史学者の間で議論となっている。 これは、最初の単独コンサート「実演ツアー 先攻エクスタシ…

黛敏郎における政治と音楽

片山杜秀『平成精神史』を読む。 黛敏郎という天才作曲家について考察した第五章が出色である。 日本的価値観に基づく楽曲や保守思想で知られる黛敏郎であるが、当初は異国情緒あふれるモダンな作曲家として活躍していた。ジャズ・バンドでピアノを弾いていた…

男はなぜ失恋した女心を歌うのか

前から気になっていたのだが、井上陽水「心もよう」とか、松山千春「恋」とか、長渕剛「涙のセレナーデ」とか、堀江淳「メモリーグラス」とか、尾崎豊「ダンスホール」とか、男の歌手が女言葉で歌うのって、誰が最初に始めたんだろう。 歌舞伎の女形まで、さ…

X JAPANはおもしろい

高畑充希が『紅』を熱唱するドコモのCMはおもしろいが、あれは、X JAPANがおもしろいのである。『元気が出るテレビ』のヘビメタ運動会に出ていたXこそが、俺にとってのXである。 クレイジーキャッツ、ドリフターズ、ビジーフォー、そしてX JAPANである。…

坂本美雨が両親からの虐待を語る

『婦人公論』(2018年7月24日号)で、坂本美雨が両親から受けた虐待について語っている。 (60頁「父・坂本龍一との幼き日の記憶 坂本美雨 虐待の連鎖を断ち切るため、母となった私にできること」) そのインタビュー記事より引用。 今とは違って、かつては…

大瀧詠一「分母分子論」のでたらめ

大瀧詠一に「分母分子論」というのがある。 明治以来の日本の音楽はすべて洋楽(世界史)からの輸入だから、分母は「世界史」であり、そこに分子として「日本史」が乗っかっているのが基本構造だという。 これが戦後になると、ポピュラー音楽からの影響が顕…

小沢健二と反グローバリズム

小沢健二がいつの間にか音楽活動を再開しているが、熱心に訴えていた反グローバリズムや反資本主義との折り合いはどうなっているのだろうか。Toshiが洗脳から解けてX JAPANに復帰したように、オザケンも洗脳が解けたのだろうか。 そうではあるまい。ただの変…

よー、そこの若いの問題

竹原ピストルの『よー、そこの若いの』を聴いたが、この歌詞は奇妙である。「俺の言うことをきいてくれ」というのであるが、すぐに「俺を含め、誰の言うことも聞くなよ」というのである。 「きいてくれ」とあんたが頼むから聞いてやったのに、それが「俺を含…

マイケルとエルビス

湯川れい子はマイケル・ジャクソンに二度インタビューしている。最初は1973年、まだ「ジャクソン・ファイブ」の頃。そして二度目が1983年3月、マイケルは23歳。 その時のことを湯川れい子は、読売新聞の「時代の証言者」という連載記事(第21回)で、次のよ…

宗教はロックである

深見東州とワールドメイトのことを知ったのは『噂の真相』の記事だったので、もうずいぶん昔のことだが、いまや新聞に広告を出すほど大きくなっている。それでとうとうテレビにも出るようになったかと思って、よくよく見たらこれは桑田佳祐だった。俺の中で…

アドマイヤーソングとハッピーソング

ホームセンターの中をうろついていたら、突然、なぎら健壱の歌う「アドマイヤーソング」が聞こえてきた。僕は、脳味噌に手術を受けたように驚き、感動でふるえた。しつこく何度も繰り返されるものだから、「トマト、きゅうり、なす、ピーマン、苗にひとさじ…

なぞのチャンチキおけさ

三波春夫のヒット曲は「チャンチキおけさ」であるが、この歌詞は奇妙である。「知らぬ同士が小皿たたいてチャンチキおけさ」というのであるが、ここで歌われている「チャンチキおけさ」とは、いかなる歌か。三波春夫のデビュー以前に「チャンチキおけさ」と…

指揮者がいらなくなる日

指揮者ってなんでいるんだろう。あんなもん正面にモニター据えて、指揮者のビデオ流せばすむ話じゃないか。カラヤンでもバーンスタインでも一流の指揮者の映像が使えるなら、わざわざ三流以下のおっさんに棒ふらせる意味なんかねえだろ。 人間の動きをそのま…

偽ベートーベンは現代音楽になり得るか

佐村河内守を現代音楽家として考えてみたい。 まず、聴力障害のある作曲家で、被爆二世で、HIROSHIMAという交響曲を作って、というようにメディアを利用してわかりやすい物語を広めて、売れる。これが第一段階。つぎに、じつはゴーストライターがいて、経歴…

木綿のハンカチ王子

太田裕美の「木綿のハンカチーフ」であるが、最後のところで「ハンカチーフください」と繰り返すのであるが、おれはずっと「ハンカチーをください」と歌っているとばかり思っていた。 それにしてもこの歌詞はボブ・ディランの「スペイン革のブーツ」をちょっ…

差別は差別

欽ちゃんファミリーの“わらべ”が歌ってヒットした「めだかの兄妹」(荒木とよひさ作詞)という歌がある。めだかの兄妹が川の中で、大きくなったら鯉やクジラになりたいと願うのだが、だけど大きくなっても「めだかはめだか」という歌詞である。 呉智英は『危…

リンゴの唄の戦争責任

なかにし礼にとって、「リンゴの唄」は残酷な歌だという。 戦後すぐに大ヒットした「リンゴの唄」であるが、その作詞をしたサトウハチロ−は太平洋戦争中に軍歌をいくつも書いている。昭和20年2月には、「台湾沖の凱歌」(作曲・古関裕而)という軍歌を作詞し…

ビートルズはたいしたことなかった

ヨイトマケ異論

美輪明宏「ヨイトマケの唄」であるが、これは母ちゃん孝行の唄ではあるけれど、貧しい土方の家を底辺として、その息子は親の後を継ぐことなく、猛勉強して大学を出てエンジニアになることを立身出世の美談としているわけであるから、やっぱり土方を差別して…

誰がミスチルか

ヤフーニュースで見たが、Mr.Childrenが、1月3日と4日に予定されていた福岡ドーム公演を延期するそうだ。理由は、ドラマーの鈴木がウィルス性胃腸炎になったためだという。 ファンはたまらないであろう。延期になるとはいえ、生涯にこの日しか見られないとい…

ハッピーバースデー歌ったから160万な

想田和弘『演劇VS映画』(岩波)を読んで知ったのだが、誕生日を祝うのに歌われる「ハッピーバースデートゥーユー」の著作権はタイム・ワーナー社が所有していて、映画はおろか、レストランやガールスカウトなどで歌うのにも使用料が発生する。 映画等での使…

山川健一の歌がヘタすぎてワロタ

なんだよこれ。ジャイアンリサイタルかよ。こんなんでよくロックを語ってたな。 「ローリング・ストーンズの大きな影響下にある音楽をライブハウスにて演奏している」(Wikipedia)だってよ。ミックも泣くぜ。 山川健一について、「村上龍を水で薄めたような…

コミックソングなんかいらない

忌野清志郎の反原発ソングには感心しない。 エルヴィスの『ラブ・ミー・テンダー』の歌詞を変えて、反原発ソングとすることに何の必然があるのか。パロディのつもりか。訴えたいことがあるなら、オリジナル曲でやるべきだ。原発とは何の関係もないラブソング…