2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ホモの話じゃありません

読売新聞に編集委員の芥川善好が「時の余白に」という随筆を寄せている。1968年4月に厚生年金会館で開かれた「詩に何ができるか」という催しについての回想で、ある詩人(大岡信)の講演に「強烈な一撃を食らった」として次のように書いている。 登場した詩…

サブカルジャニーズ

NHK『ニッポン戦後サブカルチャー史』を見ているが、あの受講生でずっと出てる若い俳優のコメントは、いらないんじゃないか。まあたぶん彼が愛するサブカルは俺が知ってるサブカルとはぜんぜん別の何かだろうけど、そんなにサブカル好きなら、北公次の『光GE…

原節子は美しいか

原節子の追悼記事でいろんな著名人がコメントしてるんだけど、なかなかひどい。新聞社というのはもうすぐ死にそうな人の追悼記事をあらかじめ作っておくものらしいが、他にもっといいコメントを用意しておくべきではないか。たとえば次の川本三郎のコメント…

反戦ポルノ

二階堂ふみが好きなのだが、出演している映画はどれもつまらない。せっかく才能があるのだからもっといい仕事に巡り合えますように。『この国の空』なんか、反戦映画を装ったポルノである。男が戦争やってるときに女は、妻子ある男とセックスしているのであ…

日本一の最低男と神対応

日テレ『誰も知らない明石家さんまの真実を暴く!』を見る。 ファンから握手や写真を求められたらどんな時でも必ず応えるというさんまの姿勢が、ファンを大切にする神対応だと話題になっている。私もこれを見てたいしたものだと感心したが、それとは裏腹に、…

自衛隊は憲法違反である

SEALDsが、日本の政治や歴史を学ぶための書籍十五冊というのを発表した。そのメンバーによれば、「自由や民主主義を議論する時、土台として知識を共有できる本をみんなで選んだ」ということらしい。この中に芦部信喜の『憲法 第六版』(岩波書店)も含まれて…

トンビがタカを生む法則

『たまたま――日常に潜む「偶然」を科学する』レナード・ムロディナウ著/田中三彦訳(ダイヤモンド社)を読む。 フランシス・ゴールトンが発見した「平均回帰」という法則がおもしろかった。 背の高い父親から生まれた息子は、たいていその父より身長が低くな…

名字は女のものか

夫婦別姓の裁判って、別姓の婚姻届が受理されないことによる慰謝料100万円を、国に請求してるのか。こんなの最高裁で認めたら、もう日本中の女どもがわれもわれもと目の色変えて国家賠償請求するぞ。いいのか。一人100万ばらまくつもりか。 だがちょっと待っ…

「天才バカボン」は誰のものか

ETV特集「全身漫画家〜真説・赤塚不二夫論〜」を見る。赤塚のマンガはほとんどスタッフが描いていたというのはわりに知られているが、アイデアの8割は古谷三敏で、キャラクターの8割は高井研一郎だという。 それで売れて、遊び狂ってマンガから離れていった…

紋切型ばんざい

客「武田砂鉄の『紋切型社会』を読んだかね?」 主「立ち読みで、放り出した。フローベールの『紋切型辞典』やビアスの『悪魔の辞典』があるのに、なんでわざわざそんなのを読まなくちゃならない」 客「まあそう言うなよ。本田靖春と竹中労が好きで、紋切型…

マック閉店ポスターがせつない

マクドナルド大分店で、閉店の告知用に貼られたポスターが「切ない」「不覚にも感動」と話題になっている。後ろ姿で手を振るドナルドに「See you」の文字。これはぜひ見てみたいが、大分店までは遠いので、うちの近所の店も早く閉店してほしい。

おじさん、きもい

リリー・フランキーというおっさんが、きもち悪くてしょうがない。なるべく見ないようにしているのだが、NHKの対談番組の番宣で、宮沢りえに「男性の前でおならとかできますか?」と聞いてるシーンが繰り返し流れてて吐きそうになった。自分ではおもしろい話…

指揮者がいらなくなる日

指揮者ってなんでいるんだろう。あんなもん正面にモニター据えて、指揮者のビデオ流せばすむ話じゃないか。カラヤンでもバーンスタインでも一流の指揮者の映像が使えるなら、わざわざ三流以下のおっさんに棒ふらせる意味なんかねえだろ。 人間の動きをそのま…