立川志らくが、川崎市の19人殺傷事件について、「死にたいなら一人で死んでくれよ」と犯人を罵倒した。日本中の幼い子供を愛している親の気持ちを代弁して、犯人に怒りをぶつけたのだという。
私は、志らくの落語では一度も笑ったことがないが、このコメントには笑った。
立川談志は、「落語とは、人間の業の肯定である」とした。志らくはその弟子である。
ならばなぜ、殺人は人間の業である、と言わないのか。世間で是とされているものは嘘なんだろ。弱く愚かで身勝手な殺人犯の業を、肯定してやれよ。
落語家のいう「人間の業」など、たかが博打や酒におぼれてヘマをする程度のものなのか。

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