- 玉砕覚悟の徹底追及第8弾! 悪い奴ほどよく眠る!
- 「ロフトプロジェクト」コネクション 小熊英二、雨宮処凛、石崎俊一、加藤梅造
- 「SEALDs(シールズ)」コネクション 小熊英二、奥田愛基、諏訪原健、中野晃一
- 「ReDEMOS(リデモス)」コネクション 中原一歩、奥田愛基、コムアイ、奥田知志
- 「市民連合」コネクション 中野晃一、諏訪原健、山口二郎
- 「上智大学」コネクション 中野晃一、田代怜奈、永井玲衣、長野智子、鳥越俊太郎
- 「早稲田リーガルコモンズ法律事務所」コネクション 竹内彰志、小川淳也、大島新
玉砕覚悟の徹底追及第8弾! 悪い奴ほどよく眠る!
ピースボートのスタッフの多くは、ピースボートが借り上げたマンションで共同生活を送っている。世界一周クルーズの乗客たちも、長い船旅の中で友達作りに励み、下船後もルームシェアをするなどしてその人間関係は維持される。
同じ釜の飯を食うことで仲間意識が生まれるのだろう、よくも悪しくもピースボートは人脈作りに適している。
元ピースボートのクルーズ・ディレクターで「ロフトプロジェクト」のスタッフだったウエノヨシノリは、東日本大震災の発生直後、ピースボートの仲間と共に被災地・石巻に入り、ボランティアをする。また、「フォトグラファー」として中原一歩の著書に写真を提供している。
中原一歩と共に「株式会社GENAU(ゲナウ)」の取締役である「じゃむお」こと石崎俊一も、当時は同じく「ロフトプロジェクト」のスタッフであり、映像作家でもある。
前回触れた、下北沢の再開発計画に反対する市民運動である「Save the 下北沢」の活動も、石崎俊一によって記録され、『下北沢で生きる』(2014年)というドキュメンタリーになっている。
石崎俊一は石巻にカメラを持ち込み、ジャーナリスト岩上安身が設立したインディペンデント・ウェブ・ジャーナル(IWJ)の記者としても活動し、被災地からのUst中継を行っている。三品純の記事によれば、福島原発事故の後で東電の記者会見にも出席していた。
石崎俊一の映像仕事で最も知られるのが、小熊英二が初監督を務めたドキュメンタリー映画『首相官邸の前で』(2015年)である。小熊英二は、『単一民族神話の起源』『<民主>と<愛国>』『1968』などの著作で知られる歴史社会学者で、石崎俊一はこの映画の撮影と編集を担当している。
映画の内容は、福島第一原発の事故後、首相官邸の前でSEALDsらによって行われた脱原発デモの様子を記録したものだ。小熊英二は同伴者というだけでなく、自らデモにも参加している。
「ロフトプロジェクト」コネクション 小熊英二、雨宮処凛、石崎俊一、加藤梅造
小熊英二に石崎俊一を紹介したのが、ロフトプロジェクト社長の加藤梅造である。(「ロフトラジオ第25回放送『根本敬、因果鉄道の旅』放送内での発言による)。
加藤梅造の当時の肩書は「ロフト文化部・デモ担当」で、首相官邸の前のデモや「レイシストをしばき隊」のデモによく参加していた。ウエノヨシノリも「しばき隊」によるカウンター・デモの参加者である。
小熊英二はピースボートとも関わりがある。
震災直後の雨宮処凛のブログ(2011年4月27日)によれば、雨宮処凛は小熊英二と一緒に被災地である石巻を訪問している。「ピースボートの方に市内を案内して頂いた」と書き、さらに次のような感謝を綴っている。
ピースボートのボランティアは毎日炊き出しをし、泥かきをし、大活躍でした。
本当に頭が下がります。
何かしたいけど現地にボランティアに行っていいの? という方は、ピースボートのボランティアに登録するといいかもしれません。もちろん、寄付してもいいでしょう。いろいろと持ち出しも多いそうなので、私もほんの少しですが寄付させて頂きました。
ピースボートのみなさん、本当にありがとうございました!
(「雨宮日記「被災地に行ってきました。」2011-04-27)
雨宮処凛は「ミニスカ右翼」としてメディアに登場したが、赤軍派の元議長・塩見孝也に誘われて北朝鮮に行き、ハイジャック事件の「よど号グループ」と面会を重ねるうちに左翼に転向した。
「SEALDs(シールズ)」コネクション 小熊英二、奥田愛基、諏訪原健、中野晃一
福島第一原発の事故後、脱原発、安倍政権批判のデモは盛り上がり、首相官邸の前に10万人を集めるまでになる。そのデモを主宰したのが学生団体のSEALDs(シールズ)で、そのドキュメンタリー映画『首相官邸の前で』(2015年)を監督したのが小熊英二である。
2016年7月6日、SEALDs『民主主義は止まらない』(河出書房新社)の刊行記念として、小熊英二、元SEALDsの奥田愛基、諏訪原健によるトークイベントが開催された。
2015年夏、毎週金曜の国会前デモを主宰し大きな話題を呼んだ学生団体SEALDs(シールズ:自由と民主主義のための学生緊急行動)。関連の著作としては3冊目となる『民主主義は止まらない』がいよいよ刊行されます。安保法制通過以降、彼らは何をしていたのか?
そして参院選に向けて彼らが訴える、選挙に「関わる」こととは? そしてこの夏、参院選後に解散するその意図とは?
そしてその後メンバーはどうするのか...?
今回は本書でもSEALDsメンバーと対談を行い、またSEALDsメンバーも愛読する『社会を変えるには』の著者であり、2012年の官邸前での脱原発運動を描いた初監督映画「首相官邸の前で」で日本映画復興奨励賞を受賞した社会学者の小熊英二さん、またSEALDs創設メンバーで単著『変える』も話題の奥田愛基さん、同じくSEALDs創設メンバーで、野党共闘の大きな後押しとなった「市民連合」の立ち上げに大きな役割を担った諏訪原健さんをお迎えし、参院選直前のこの日、2011年以降の日本の市民運動、民主主義、そしてこれからの日本について語っていただきます。
2015年12月1日。
SEALDsが解散し、その後継組織として、政党への政策提言などを行う一般社団法人「ReDEMOS(リデモス)」が設立される。
代表理事が奥田愛基、理事に中野晃一、水上貴央、監事に河﨑健一郎。
諏訪原健も研究員として所属し、またコラムニストとして『AERA』(朝日新聞出版)に、若者の貧困問題等のコラムを書いている。
『AERA』(2016.01.04)では、中原一歩がシリーズ連載「現代の肖像」で 奥田愛基を取り上げている。
「ReDEMOS(リデモス」の設立趣旨には、「立憲民主主義の崩壊を止めるために」という文言がある。
「ReDEMOS(リデモス)」コネクション 中原一歩、奥田愛基、コムアイ、奥田知志
2016年2月24日。
新装刊号となる「クイック・ジャパン124」(太田出版)は、表紙を含めて奥田愛基を特集する。そこで中原一歩は、2本の記事を執筆。
奥田愛基はコムアイ(水曜日のカンパネラ)と対談している。コムアイは中学3年生の時にピースボートの事務所に通い、ボランティアスタッフを経験、高校生の時にピースボートに乗ってエジプトを訪問。地雷除去のための募金活動や、六ケ所村の脱原発デモにも参加している。慶應義塾大学環境情報学部卒業。
クイック・ジャパン新装刊号で、以下の2本の記事を書かせてもらいました。
— 中原一歩 (ノンフィクション作家) (@ipponakahara) 2016年2月16日
◆ドキュメント その後、奥田愛基は――。人生の岐路に立った学生の素顔
◆対談1 コムアイ(水曜日のカンパネラ)
23歳のリアル ─バブル崩壊の年に生まれて─https://t.co/saI7JNVUau
2016年6月20日。
奥田愛基は自伝的単著『変える』(河出書房新社)を出版。中原一歩はその編集協力をしている。同年9月1日には、二人で刊行記念のトークイベントを開催。
2017年12月17日。
上智大学で、ReDEMOS(リデモス)が主催する「Youth Conference produced by ReDEMOS」というワークショップが開かれる。内容は、奥田愛基と中野晃一(上智大学教授・政治学者)による講演のほか、中原一歩が「震災復興の今を考える」と題して講演を行っている。
奥田愛基の父親、奥田知志は牧師であり、ホームレスを支援するNPO法人「抱樸(ほうぼく)」の理事長でもある。中原一歩はこの奥田知志についても度々取材して記事にしている。
kenponet103.com
「市民連合」コネクション 中野晃一、諏訪原健、山口二郎
中野晃一(上智大学教授)はSEALDsの後ろ盾のような存在であり、「ReDEMOS(リデモス)」の理事である。
2015年12月20日。
中野晃一が呼びかけ人となって「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(略称・市民連合)が結成される。
この団体は、安保法制の廃止と立憲主義の回復を求め、立憲民主党・日本共産党・社会民主党・れいわ新選組の野党共闘を実現し、与党に反対するための選挙運動を行うことが目的である。
発足時の記者会見に出席した呼びかけ団体の有志は、以下の通りである。
「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の高田健。
「安全保障関連法に反対する学者の会」の佐藤学。
「SEALDs(シールズ)」の諏訪原健。
「安保関連法に反対するママの会」の西郷南海子。
「立憲デモクラシーの会」の中野晃一と山口二郎。
「上智大学」コネクション 中野晃一、田代怜奈、永井玲衣、長野智子、鳥越俊太郎
中野晃一(上智大学教授)は、東京オリンピックに反対しており、開催直前に「スポーツしかできないバカ」とツイートして炎上した。
選手に罪はない、もしくは選手自身が自分たちに罪はないと思ってたりするみたいだけど、スポーツしかできないバカって本当に世界的にこんなにゴロゴロいるんだね。医療崩壊目前にしてオリンピックやらんだろ。
健全な身体に健全な精神が宿れば良かったのにねえ。筋肉とカネと権力の癒着は醜悪だね。
(Koichi Nakano@Progressive! Channel@knakano1970 午前6:25 · 2021年7月8日)
選手に罪はない、もしくは選手自身が自分たちに罪はないと思ってたりするみたいだけど、スポーツしかできないバカって本当に世界的にこんなにゴロゴロいるんだね。医療崩壊目前にしてオリンピックやらんだろ。
— Koichi Nakano@Progressive! Channel (@knakano1970) 2021年7月7日
健全な身体に健全な精神が宿れば良かったのにねえ。筋肉とカネと権力の癒着は醜悪だね。
「哲学女子」こと哲学界のピンクレディー、田代怜奈と永井玲衣は、ともに上智大学の大学院で学んでいる。
中野晃一を含めてこの三人は、立憲民主党が資金提供していた「Choose Life Project」の常連出演者である。
これは余談だが、上智大学出身のアナウンサーといえば長野智子が知られている。
テレビ朝日の報道番組『ザ・スクープ』では、鳥越俊太郎と並んでキャスターをしていた。
2016年、鳥越俊太郎は都知事選に出たが、「週刊文春」によって、2002年の夏にジャーナリスト志望の女子学生を別荘に誘い込んで淫行したと報道された。鳥越俊太郎には以前から「上智大学某重大事件」という噂があった。
「東京の父と思いなさい」
「バージンだと病気だと思われるよ」
という鳥越俊太郎が言ったとされるセリフは、ネット民に衝撃を与え、当時の流行語となった。
それでも都知事選では、多くの野党議員や著名人が、鳥越俊太郎の応援に駆け付けた。
左翼は身内に甘い、というのを知らしめた出来事である。
「早稲田リーガルコモンズ法律事務所」コネクション 竹内彰志、小川淳也、大島新
学生団体「SEALDs(シールズ)」の後継組織である「ReDEMOS(リデモス)」の役員を振り返っておこう。
代表理事が奥田愛基、理事に中野晃一(上智大学教授)、水上貴央、監事に河﨑健一郎。
監事の河﨑健一郎は、早稲田リーガルコモンズの代表弁護士であり、理事の水上貴央弁護士も、当時は早稲田リーガルコモンズに所属していた。また、「ReDEMOS(リデモス)」の登記された住所は、早稲田リーガルコモンズと同じ場所である。
一般社団法人「ReDEMOS(リデモス)」は、2018年6月に閉鎖されており、清算人は竹内彰志弁護士である。
竹内彰志弁護士も早稲田リーガルコモンズに所属で、大島新監督のPR映画、おっとドキュメンタリー映画『香川1区』の法律監修をしている。
山岡鉄秀の記事によれば、竹内彰志は「立憲民主党の実質的な顧問弁護士」である。また、2018年11月30日公表(2017年分 定期公表)の政治資金収支報告書によれば、早稲田リーガルコモンズ所属(当時)の、佐藤亮・森山裕紀子・松本武之弁護士に立憲民主党政党本部から弁護士報酬等の支払いが記載されている。
したがって、この弁護士事務所と立憲民主党は親密な関係にある。
閉鎖した「ReDEMOS(リデモス)」と同じ住所に、竹内彰志が代表取締役となって「ブルージャパン株式会社」が設立される。平成29年以降、立憲民主党から「ブルージャパン株式会社」に9億円超ものカネが流れている。
山岡鉄秀の記事から引用しよう。
(引用元 「立憲民主党と謎の会社『ブルージャパン』の危険な関係」「月刊Hanadaプラス」2022年05月27日)
実は、立憲民主党の前身である民進党時代には、まったく同じ住所で別の名前の組織があった。一般社団法人ReDEMOSという。
代表理事はなんと、あの学生活動団体シールズの奥田愛基氏。理事には左翼的言動で知られる中野晃一上智大学教授。そして清算人は竹内彰志弁護士だった。この団体は平成27年12月1日に設立され、平成30年6月4日に閉鎖されてる。この一般社団法人は、就職できなかったシールズメンバーの受け皿の役割を果たしていたと噂されていた。そして、民進党が立憲民主党に変わった際に、後継団体として作られたのが、ブルージャパンだということらしい。しかし、ブルージャパンの役員に奥田愛基氏の名前は見当たらない。
ブルージャパンに何人社員がいるのか、弁護士事務所内に専用の机があるのか、それもわからない。弁護士事務所内にこのような法人登記をすることが適切なのか、それも疑問だ。
(引用終わり)
中原一歩の小山田圭吾インタビューは、小山田の代理人弁護士も同席し「東京都内にある某弁護士事務」で行われた。その様子を中原一歩は次のように書いている。
指定された時間に弁護士事務所を訪ねると、まず小部屋に通され、担当の弁護士からインタビューに臨む小山田氏の様子などを説明された。芸能人やミュージシャンなどの所属事務所に雇われた弁護士は、やや上から目線で高圧的な態度を取る場合が多い。中には「お手柔らかにお願いします」と妙に下手に出てくる弁護士もいるが、稀だ。その点、小山田氏の弁護士は淡々としていて、「小山田は緊張していますが、どうぞ存分にやってください」といった具合で、特段「これはNG」などと事前に暗黙のルールが通達されることもなかった。
(引用元「週刊文春 電子版」検証ルポ「小山田圭吾事件」第4回)
ノンフィクション作家を名乗りながら、身内には甘いのが中原一歩である。この代理人弁護士はずいぶん好意的に描かれており、「検証ルポ」でありながら弁護士事務所の名前も伏せられている。書けない理由があるのだろう。
小山田圭吾の代理人弁護士は誰か、それを知ることはその復帰劇のカラクリを知る手がかりになる。
(中原一歩研究3に続く)
koritsumuen.hatenablog.com