2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

この患者は俺が助ける、と言ってみたい

『医龍2』が、おもしろすぐるので、レンタル屋で未見の、前作『医龍』まで借りてきました。 チームを組んで敵と戦う、というのはロールプレイングゲームの基本設定であるし、本宮ひろ志や、梶原一騎が作り上げた、少年マンガの王道。超人的なヒーロー、宿命…

非人間的な、あまりに非人間的な

ミヒャエル・ハネケ監督『ファニーゲーム』じつにいやな気分にさせる映画でして。この監督は、悪意の塊なんじゃないかと、思ったりするのは、救いのない暴力シーンを、延々と続けながら、フィルムを逆回転させたり、カメラ目線で挑発したり、娯楽映画になれ…

人の不幸で飯を食う

読売新聞「ひと」欄より。 収入より納得できる仕事を佐木隆三氏が、過去30年間の収入と経費、課税額を、文芸批評誌で公表したとの記事。 最も収入が多かったのは92年の5574万円で、最少は03年の1685万円。 30年間の収入は9億6454万円、経…

死ぬまでにしたい、あれやこれや

建築家の黒川紀章氏の訃報は、突然であったけれども年齢を考えると老い先短いことはわかるものであり、あの選挙での奇抜なパフォーマンスも当人は、覚悟の上で、老醜をさらし馬鹿を演じ、あえて晩節を汚したのかと思うと、やはり黒川氏は本物の芸術家だった…

清く貧しく美しく

映画『フラガール』をテレビで。これはどうみても、蒼井優より、その友人・早苗役の徳永えりの映画だろ。オープニングショットでフラガール募集の貼り紙を見つけ、蒼井優をさそってレッスンを始め、いよいよ舞台デビューという直前、父の猛烈な反対で断念さ…

へろ

招待券をもらったので、映画『HERO』見てきました。事件の設定はよかったですね。アリバイ崩しと、政界汚職と、法廷ドラマがリンクしていて。でもやっぱ長いですね。2時間超えの映画は、それだけでマイナスポイント。この手の映画は、ジャンクフードに似てま…

あやしい脳科学

森昭雄氏『ゲーム脳の恐怖』の功績というのは、医学博士といえども、信用できない人がいるということを、世にわからせてくれたことだと思う。それでまあ、茂木健一郎氏の「クオリア」だけど。小林秀雄賞受賞の『脳と仮想』は、たしか島田雅彦が推薦していた…

ポルノとしての世界ウルルン滞在記

涙と感動だの、あいも変わらず、ゲスな大衆の俗情を刺激する番組作りを続けているTBS「世界ウルルン滞在記」。 ブラジルの奥地に住むゾエ族のもとに、若い女優が訪ねるという扇情的な企画で、裸で暮らす原住民の姿をまるで野生動物の生態でも撮るように、ペ…