公僕は国民に尽くして死ね

民主党首藤信彦議員のブログが炎上している。先日死去した軍事評論家の江畑謙介氏について、書いた内容が原因である。そのブログがこちら。

ある軍事評論家の死


江畑氏を「自民党べったり」の評論家などと非難しているが、おまえこそ民主党の議員じゃねえか。一発目のコメントは辛辣だな。

Unknown (Unknown) 2009-10-13 00:16:00
江畑氏の代わりにあんたが死ねばよかった。心からそう思うよ。


それでさ、なんか問題が持ちあがると、「評価を決めるのは一般大衆である」とか言うやつがいるじゃない。政治家なんかでもさ、「国民の判断に任せたい」とかさ。
しかし、国民が正しい価値判断をするという根拠なんて、じつは何もないんだよね。だから裁判員制度だって、とんでもない判決を出す裁判員とか、これから出てくるはずだしさ。
それなのに、「大衆が正しい」などと言うやつは、たんにその理想に酔っているだけで、大衆の邪悪な部分とかが見えないんだろうな。だから、せいぜい自分が信頼しているはずの大衆から裏切られて、痛い目を見て、現実というものを知ればいい。
それでもしかし、政治家というものは、すべての大衆のために働かなければならない。これはじつはすごいことで、自分に向って「死ね」という者のためにも働けということである。憲法にそう書いてある。

憲法第十五条第二項【公務員の性質】
すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。


たとえば医者は、その患者がたとえヤクザ者でも強姦魔でも、等しく治療しなければならない。自衛隊員が国民を守るというとき、その国民のなかには、共産党員も「九条の会」もピースボートも含まれる。軍隊はいらない、などといっているバカは見殺しにすればいいようなものだが、やっぱり何かあれば自衛隊は守ってやるにちがいない。
政治家だって自分の支持者のためだけに奉仕すればいいというものではない。全体の奉仕者である。「全体」には、それこそ、いろいろな人間がいる。
政治家、および公務員は、自分に向って「死ね」という者にさえ、奉仕しなければならない。