関係者各位、ならびにDOMMUNE出演者・視聴者の皆様へ。
「孤立無援のブログ」を運営している電八郎です。
このたび私は、宇川直宏氏に対し、損害賠償請求の訴訟を提起いたしました。
ここに、その概要をご報告いたします。
事案の概要
宇川直宏氏は、DOMMUNE株式会社の代表取締役として、令和3年に『小山田圭吾氏と出来事の真相』(以下「小山田特番」)と題した番組を制作・配信しました。
この番組内において、私の著作権を明白に侵害する行為が確認されたため、やむを得ず提訴に至った次第です。
宇川直宏という人物については、自らを「メディア・レイピスト」だの「現在」美術家だのと名乗り、他人のコンテンツを無断で利用し、サンプリングして商売にしている、そうした姿勢に対して、多くの人が内心忸怩たる思いを抱いてきたことでしょう。
私は、こうした行状に対して一矢報いるべく、司法の場においてその法的責任を明確に問いただす覚悟を決めました。
関連訴訟について
なお、「小山田特番」については、出演者の大月英明および中原一歩に対しても、私はすでに訴訟を提起しております。
大月英明については、先日の報告のとおり、こちらの主張が全面的に認められ、実質的勝訴が確定しました。中原一歩との訴訟は現在も継続中です。
また、「小山田特番」に関連しては、原田隆之教授(筑波大学)も、大月英明を名誉毀損で訴えています。
この件に関しては、拙著『毒ガス攻撃とバックドロップ』でも言及しましたので、以下に該当箇所を引用しておきます。
宇川直宏のドミューンが制作した「小山田圭吾氏と出来事の真相」という特番であるが、出演者の大月英明(南山大学講師)の発言をめぐって、原田隆之(筑波大学教授)が、大月英明とドミューンを名誉毀損で訴えている。
大月英明は番組内で、「本人に会ったこともないのに報道だけで小山田さんをサイコパスだと診断する専門家」などと発言したのだが、これが原田隆之教授の名誉を毀損するものだとして訴えられたのだ。
この訴訟で、被告側の大月英明とドミューンの代理人を務めたのが、同番組にも出演した亀石倫子弁護士である(東京地裁 令和4年(ワ)第16340号)。
この裁判の準備書面で、ドミューンは驚くべき主張をする。
ドミューンは、出演者の大月英明の発言について一切関与していないから、いかなる責任も負わない、というのである。すなわち、「新聞、雑誌等においては、取材者、執筆者、編集担当者、発行人間で共同不法行為が認められる場合があるが」、被告ドミューンはただゲストを呼んで自由にしゃべらせた動画を配信しただけなので、その発言内容についてはゲストが責任を負うべきであり、ドミューンは関係ない、というのである。
宇川直宏のドミューンは、このような姿勢で番組を制作しているのである。小山田圭吾の特番では、ロッキング・オン社と山崎洋一郎の責任を執拗に追求していながら、自社の番組においては、ゲストを守ろうともせず、何か問題が起こってもその責任はゲストにあるというのである。
ドミューンの出演者は、宇川直宏がこういう方針で番組制作を行っていることを肝に銘じておくべきだ。なお、この訴訟は被告側が「遺憾の意を表明するなどしたため」、和解で終結している。
裁判への姿勢
宇川直宏が、法廷でいったいどのような主張を展開するのか。
この裁判は、私個人の問題であると同時に、表現者の権利と責任にかかわる重要な問いを投げかけるものと信じています。
私は法律の専門家ではありません。過去には原付免許の学科試験にも落ちたほどです。
しかし本件に関しては、独学で法律を学び、訴状の作成を含め、すべて自力で取り組んでおります。
なお、本件はすでに係争中であるため、詳細な主張や証拠の提示については、適切に法廷にて行ってまいります。
今後の展開につきましても、適宜ご報告させていただきます。