SEALDsが、日本の政治や歴史を学ぶための書籍十五冊というのを発表した。そのメンバーによれば、「自由や民主主義を議論する時、土台として知識を共有できる本をみんなで選んだ」ということらしい。この中に芦部信喜の『憲法 第六版』(岩波書店)も含まれているが、本当に読んだのかね?
というのは、芦部は次のように書いているからだ。(手元に「第四版」しかないのでそこからの引用)。
自衛隊の海外出動が合憲か否かは、武力行使の有無と深くかかわるが、それは自衛隊の憲法適合性という本質的な問題を措いて論じることはできないであろう。いかに国際貢献という目的であっても、憲法九条の改正なくして、現状のままの自衛隊が部隊として(とくにPKFに)参加する出動を認めることは、法的にはきわめて難しい。(『第四版』P65)
安保関連法が違憲かどうかという議論がバカバカしいのは、「自衛隊の憲法適合性という本質的な問題を措いて」いるからである。そもそも、わが国が軍隊を持たなければ、集団的自衛権の問題は生じない。自衛隊は軍隊である。これは、憲法9条2項の「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」という規定にあきらかに違反している。
これを適合させるには、自衛隊をなくすか、憲法を改正するか、である。憲法改正に反対の者たちよ、国会前ではなく自衛隊基地の前でデモをやれ。
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