映画

忍者と「文春きいちご賞」

週刊文春で「文春きいちご賞」の発表 毎年の最低映画を選定するゴールデンラズベリー賞の日本版で、今回で、3回目。それで、昨年度の第一位『SHINOBI』を、先日テレビで見ました。でもこれ、それほど悪い映画とは思わなかったけど。みんな、この手の映画に、…

魚と寝る女

キム・ギドク監督『魚と寝る女』を見ました。 この監督の映画は、初めて見たのですが、なんともいえない陰惨なムードで、ひたすら暗く重たく、おれは好きです。いい映画でした。湖の上に浮かんだ小屋で、釣り客相手に売春をしている女がいて、そこに自殺志願…

ゴダールは吹き替えで

おもいがけず、ジャン=リュック・ゴダールの映画を2本。『アワーミュージック』(2004年)GyaOギャオで配信『愛の世紀』(2001年)Yahoo!動画で配信変わってないなあ…。というのが、久しぶりにゴダールを見た感想。いや、もう世の中には、”ゴダール風”の映…

「お芝居」としての『北の零年』

クリスマスの夜に、独りで、日曜洋画劇場『北の零年』を見ておりました。 いやあ、突っ込みどころ満載の映画でした。吉永小百合は、年齢のわりには、若いようですが、渡辺謙の妻役というのは…。娘が、石原さとみって。いったい、いくつの時の子供ですか。こ…

「キル・ビル」おそるべし

時が経つにつれて、クエンティン・タランティーノの『キル・ビル』が、いい映画に思えてきました。 まあ、「2」の方は、退屈ですが、その退屈さも含めて、おもしろい映画だな、と。 『レザボアドッグス』に、キューブリックの『現金に体を張れ』のオマージュ…

フェリーニの「崖」

フェデリコ・フェリーニの「崖」という映画をDVDで、見たんだけど、 その解説に、まちがいを発見。【この映画のストーリー】詐欺師のアウグストは、仲間と組んで詐欺を繰り返していた。神父に化けたアウグストは、貧しい百姓一家から献金をだまし取る。しか…

三丁目の夕日と、四丁目の夕日

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』を見ていると、はたして映画のおもしろさとは、なんだろうか、てなことを再考せずにはいられない。「クレヨンしんちゃん」なんてものは、マンガもテレビアニメも、くだらないと思うし、事実、低俗…

女優としての山口百恵

おれが推薦する百恵映画といえば、『霧の旗』でございます。これは松本清張原作で、1965年に山田洋次監督、倍賞千恵子主演で映画化されておりますが、西河克己監督、山口百恵主演の方が、よい映画です。『映画の見方が変わる本』(別冊宝島100)で、スガ秀美…

差別は当然なんだよ

『手紙』という映画を見てまいりました。東野圭吾の原作なので少しは、まともな映画かと思っていたら、これがまた、ひどい映画でした。強盗殺人犯の兄を持つ、弟の話です。兄のせいで、弟もまた、世間から嫌がらせを受けて、だけどけなげに、生きていって、…

ジブリをいじめないで

大ヒット上映中の映画『ゲド戦記』を見てきました。 観客は、おれ一人でした。映写係のおじさん、ごくろうさまです。 ジブリの映画で貸切状態だったのは、『ホーホケキョ となりの山田くん』以来ですかね。まあ、映画のほうですけど、往年の名作アニメ『太陽…

デブラ・ウィンガーを探して

『デブラ・ウィンガーを探して』という映画を見ました。まあ、ドキュメンタリーというか、女優のインタビュービデオですね。 仕事と家庭の両立に悩むロザンナ・アークエットが、 引退したハリウッド女優、デブラ・ウィンガーを探して、旅に出る……っていう紹…

日本沈没です

映画『日本沈没』を見ました。 といっても、1973年版、森谷司郎監督のやつですけど。やっぱり、藤岡弘ですな。リメイク版は、主演がミスキャストで、それだけで減点。柴咲コウのほかは、べつに死んだっていいや、という俳優ばかりですし。オリジナル版も、映…

モンスター

映画『モンスター』を見ました。 女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの生涯を、事実に基づいて映画化したものです。 主演のシャーリーズ・セロンの演技がすばらしい。これが本当に、『イーオン・フラックス』と同じ女性?と思ってしまいました。 「恋人」…

いくらなんでもキャッチ ア ウェーブ

映画館で予告編を見て、なんだこりゃ、と思いました。『キャッチ ア ウェーブ』とかいう映画ですけど。どんなクソ映画でも予告編くらいは、「もしかしたら、おもしろいかも…」という仕掛けがありそうなものですが、予告編だけが面白い、という映画も多いです…

ハリソン・フォードを見る楽しみ

町山智浩&柳下毅一郎『映画欠席裁判』によると、ハリソン・フォードという俳優は、映画にぜんぜん興味がないらしい。ハリウッド人種とは、まったく付き合わないし、自分が出た映画も、ロクに見ないらしい。 売れない頃は、大工をやって生活していたんだね。…

キューポラのある街

映画「キューポラのある街」の原作者、早船ちよさんが死去されました。この映画はたしかに名作だけれども、いま観るとかなり不幸な映画でもあります。 それは、テレビ放映の時に朝鮮人差別に関するシーンがカットされる、というような問題とはべつに、もっと…

「海猿」人命は救うが、女は救わない

フジテレビで、『海猿』という映画を見ました。人命救助のエキスパートである「潜水士」の訓練風景を描いたものです。彼らは、地元の人から「海猿」と呼ばれているとか。それで。 合宿訓練をしているわけだけど、その休日には、地元の女性をナンパして、訓練…

ドッグヴィル

ラース・フォン・トリアー監督『ドッグヴィル』をみました。 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を見て、気になってた監督ですけど。 それで、『ドッグヴィル』という映画は、ロッキー山脈の麓にあるドッグヴィルという架空の村が舞台になっています。 そこに、…

ウディ・アレンの死生観

読売新聞に、ウディ・アレンのインタビューが載っていました。 そこから引用します。 人生については極めて悲観的だ。芸術が人間の持つ悲惨さを埋め合わせるとは思わない。 人間の運命とは、達成した結果と無関係で、全く嫌になる。あなたの人生にも意味など…

村上龍の映画は、どーよ

村上龍の映像作品で、なにがおすすめかと、考えていたんですが。 ありません。まあ、そういうことで。 デビュー作の『限りなく透明に近いブルー』は、三田村邦彦がオーディションで選ばれて、『サインはV』の中山麻里と共演しています。 二人は、これがきっ…