2020-01-01から1年間の記事一覧

医者は土木作業員よりえらいか

読売新聞に肥田大二郎『ドクトル大二郎三浪記』なる本の広告が出ていた。 近年いくつもの医学部入試で、女子学生や浪人生を不当に差別している事実が判明した。本書は三浪で国立大医学部に合格、現在、評判のクリニックを経営している著者70歳の青春物語であ…

自殺は犬死に

「葬式ごっこ」事件からもう34年か、と思いながらNHK「事件の涙 34年ごしの宿題」を見る。 事件を取材していた元新聞記者が、あの時の担任の証言を取れなかったことを悔やんで再び取材を始める。しかし、ようやく元担任に面会するものの、「生徒に頼まれてし…

伊藤隼也が古市憲寿にマジギレ

「とくダネ!」で、伊藤隼也と古市憲寿が大ゲンカしたと話題です。 古市憲寿といえば、安倍昭恵に「まだ夫とSEXするんですか?」とズバリ聞くほどの社会学者ですから、伊藤隼也のことも「ちょっとなんか信じられない」と生放送の番組でズバッと上から目線…

原爆投下は正しかった

アメリカ西部ワシントン州のリッチランドに留学した高校生が、その高校のロゴマークがキノコ雲であることに驚き、それについての違和感を動画で訴えた、というニュースがあった。 リッチランドは、長崎に投下された原子爆弾のプルトニウムを生産していた。戦…

ワクチンと母の愛

コロナ騒ぎのせいで、マスクとトイレットペーパーがなくて困っているが、まあ人間というのはこういうものだよなという諦念がある。 あなたと同じように誰もが行動したなら、いったいどうなるのか、と考えてみること。 わかっていても、これができない。 ジョ…

芸能界は部族社会

かつては党派性などと言ったが、普段えらそうに政府を批判しているやつらが、映画や演劇や音楽や文学など自分が与する業界で不祥事が起きたとたんに、いっせいに口をつぐむか、愚にもつかない擁護をはじめる姿を目の当たりにすると、いまだに我々は部族社会…

なぜ外野フライを捕ることができるのか

ジョセフ・ヒース著/栗原百代(翻訳)『啓蒙思想2.0』に、面白いことが書いてあった(94頁)。もとはゲルト・ギーゲレンツァー著/小松淳子(翻訳)『なぜ直感の方が上手くいくのか?』にあるエピソードである。 ある野球チームのコーチが、外野手の捕球ミスが…

脳はあり合わせの材料から生まれた

ゲアリー・マーカス著/鍛原多惠子(翻訳)『脳はあり合わせの材料から生まれた』を読む。 原題は「クルージ(KLUGE)」という。これはエンジニアやプログラマーが、根底にある問題を本当には解決しないで、とりあえず暫定的な「あり合わせ」の解決策を説明する…

証拠があれば事実と言えるのか

アメリカ人の二割が、アポロ11号の月面着陸はなかったと信じている。キリスト教原理主義者は、ダーウィンの進化論もデタラメだと思っている。 いくら証拠を積み上げたって彼らを説得することはできない。なぜなら知識の構成には二つの限界があるからだ。 以…

元号を変えたらどうか

令和になつてから、ろくなことがない。これは元號が惡いからだ。 一世一元などは明治時代に作られた制度にすぎない。 これほどの禍事が頻發するのであるから、江戸時代以前の日本古來の傳統に則り、改元すべきである。 然もなくば、更に恐ろしい事になるであ…

アクロイド殺しの真犯人

ピエール・バイヤール著/大浦康介(翻訳)『アクロイドを殺したのは誰か』(筑摩書房)を読んだ。 私が推理小説に興味を失ったのは、というよりもとから興味を持てなかったのは、真犯人というものは、いかようにでもこじつけできると思うからである。だから…

読んでいない本について堂々と語る方法

ピエール・バイヤール著/大浦康介(翻訳)『読んでいない本について堂々と語る方法』を読んだ。 テクスト論という胡散くさい批評理論があって、私は全く信じていないのだが、作品は作者の意図とは無関係に解釈されるべきだという流派である。だから小説を読…

宮沢章夫のせいで岸田戯曲賞が大荒れ

演劇界の坊っちゃん文学賞と呼ばれるあの岸田國士戯曲賞が、なんとあの宮沢章夫のせいで大荒れです。 宮沢章夫といえば、早稲田大学文学学術院の教員でありながら、あの殺人集団の革マル派でさえ苦笑いするような暴行事件を起こしたことで知られています。宮…

関西国際空港がチンポなすりつけ太郎を世界に発信

「生理ちゃん」という気持ち悪いマンガでブレイク中の小山健の、幼女や佳子さまにチンポをなすりつけて射精するマンガ「なすりつけ太郎」が、関西国際空港海外旅行保険やユナイテッドアローズという一流企業に大人気です。 小山健といえば、極左暴力革命集団…

天皇の任命責任

大臣が不祥事で辞任するたびに、安倍総理の任命責任が問われる。ならば、安倍総理を任命した天皇の責任も問えばどうか。 憲法第六条では、「天皇は、国会の指名に基づいて、内閣総理大臣を任命する」とある。 もちろん第三条に、「天皇の国事に関するすべて…