医者は土木作業員よりえらいか

 読売新聞に肥田大二郎『ドクトル大二郎三浪記』なる本の広告が出ていた。

 近年いくつもの医学部入試で、女子学生や浪人生を不当に差別している事実が判明した。本書は三浪で国立大医学部に合格、現在、評判のクリニックを経営している著者70歳の青春物語である。
 予備校に行く費用を捻出するために土木作業員にもなった。
 浪人を経験し、遅れたスタートだったからこそ、本当に信頼される医師になれた。これは浪人生を大いに発奮させる傑作である。(新聞広告より引用)

 医学部入試の女子学生差別に憤りながら、一方で、「土木作業員にもなった」と平然と書く。
 この広告について町の人は、「いくら評判のいい医者でも土方を差別するような医者には、かかりたくねえな」(土木作業員・46才)と話しています。

ドクトル大二郎三浪記

ドクトル大二郎三浪記

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