マイ・バック・ページ

マイ・バック・ページ」は、川本三郎の原作を読んでいればべつに見なくてもいい映画だった。原作はおもしろい。暴力革命を目指していた新左翼の活動家に、「週刊朝日」や「朝日ジャーナル」の記者が活動資金をわたして支援していたという歴史はもっと知られてよい。
 これはドキュメンタリーにしたほうがよかった題材だな。関係者が生きているうちに。しかしまあ、森本レオに直撃したって本当のことを話すわけないんで、保倉幸恵が自殺した理由は永久にわからない。