光浦靖子の手芸

 光浦靖子が、自分の大切な趣味である手芸をバカにされたと怒っている。
 そういえば、林真理子が昔こんなことを書いていたのを覚えている。林真理子があるパーティに出席した時、着ていた洋服を笑われた。じつはその洋服は、お母さんがこの日のために買ってくれたものだった。
「手芸は材料費しか見られないからなあ。なにか一つでも作ったことのある人ならわかるのになあ」と光浦靖子は嘆いている。私にもその気持ちは痛いほどわかる。
 同時に、自分にとってどれほど大切なものでも、他人にとっては何の価値もない、と知っている。

私が作って私がときめく自家発電ブローチ集

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