2017-01-01から1年間の記事一覧

松居一代は島尾ミホか

松居一代はたいしたものである。大宮エリーといえば、おちんちんシールである。 船越英一郎という俳優は、もう死んだと思っていたのだがあれは萩原流行だった。そういえば松居一代と高畑淳子もよくまちがえる。 息子が強姦容疑で逮捕されたのが高畑淳子で、…

フォークの背にライスという謎のマナー

子供の頃に洋食屋で、フォークの背中にライスを乗っけて食べている大人を見て、ばかじゃねえかと思ったのだが、NHKアーカイブスで銀河テレビ小説『つかこうへいのかけおち‘83』(1983年)を見ていたら「フォークの背中にごはん乗っけて食べなくちゃいけませ…

扇風機をつけっぱなしで寝たら死ぬ?

子供の頃に、扇風機をつけっぱなしで寝たら死ぬ、という噂を聞いたことがある。 こないだNHKアーカイブスで、春風亭柳昇の「扇風機」(1977年)という落語が放送されて、この中でたしかに、扇風機をつけっぱなしで寝たから心臓が冷えて死んだ、とか、扇風機…

将棋という謎のゲーム

藤井聡太が勝ちまくっているが、なぜ強いのかはおそらく誰にもわからない。 金出武雄は『独創はひらめかない』(日本経済新聞出版社)の中で、次のように書いている。 つまり、人間も、自分が求めたすばらしいと思っている答えが、本当にベストかどうかを知…

節電アフロと節約のパラドックス

電気をほとんど使わないで暮らしているという稲垣えみ子であるが、あのアフロヘアにするのに美容院で六時間もかけているというのであるから、差し引きすれば、ぜんぜん節電にはなっていないのではあるまいか。 まあ、趣味で節電暮らしをするのはいいが、それ…

「涙ちょちょぎれる」と吉田美和は言った

朝テレビを見ていたら芸能ニュースで「ドリウタフェス」のVTRが流れて、吉田美和が「涙ちょちょぎれる」と言っていて、ほんとにこんな言葉を使う人がいるんだと思って、うわあ、となった。 さるにても、「涙ちょちょぎれる」というのは、まさにドリカムの世…

歌舞伎というものは、いやなものだなあ

梨園の妻は跡取りの男子を産まなければならない。旦那の芸事のためには浮気にも耐えねばならない。贔屓筋への挨拶回りは欠かせない。女は舞台に上がれない。男子は家業を継がねばならない。幼児のうちから稽古漬けで13歳にもなれば芸者相手に筆おろしをさせ…

女子大の不都合な真実

日本女子大学が、「体は男性、心は女性」というトランスジェンダーの学生を受け入れるかどうかの検討を始めたという記事が朝日新聞に載っていたが、さらに8校の女子大が検討に前向きとの記事。 www.asahi.com しかしまあ、そもそも女子大というのは憲法第14…

大喜利の何が芸ですか

桂歌丸が「裸でお盆持って出てきて何が芸なんですか」と苦言。 たしかにあんなものは芸ではない。かといって歌丸師匠の落語に芸があるわけではない。おそらく「笑点」に出ていなければ、歌丸師匠はこれほどの人気者にはならなかっただろう。 落語を守りたい…

内田理央のファンは粋だねえ

古今亭志ん生の有名な逸話で、酔ったまま高座に上がり、そのまま寝てしまい、前座が出てきて起こそうとしたら、お客は誰も怒らず「寝かせといてやれ」と言った、というのがあるんだが、内田理央師匠も。www.nikkansports.com www.youtube.com

シン・ブログへようこそ

旧はてなダイアリーから、こちらの、はてなブログに移転しました。 以前のブログ記事にアクセスすると、自動的にこちらにジャンプするように設定しました。 ブックマークされている方は、アドレスが変わったので、お手数ですが再度の設定をお願いします。 引…

村上春樹にノーベル平和賞を

村上春樹は文学賞ではなく、ノーベル平和賞をもらうべきだと思うんだ。そしてその受賞挨拶で、「私が寝たい相手は女房だけです」と世界にむかって宣言する。 ハルキストは、それこそを待ち望んでいるのだ。 僕はぱちっと指を鳴らした。「すごい。まるで神の…

ほぼ日手帳は高いから買えない

糸井重里と松本小雪がセックスしてたら、松本小雪のあえぎ声がでかくて、近隣住民が迷惑したという話、ほんと好き。 糸井重里というのは、たいした人物である。 糸井重里は徳川埋蔵金を掘り当てることはできなかったが、松本小雪の何かを掘り当てたのだ。右…

うのちゃんと金髪豚野郎

阪神淡路大震災の時に、神田うのが番組スタッフと「何人ぐらい死ぬと思う?」と賭けみたいなことをやっていたというのがあって、これは絶対デマにちがいないと荻上チキが調査したら、証拠が出てきてやっぱり事実だったという話、ほんと好き。 そのソースが、…

たった二人で世界は征服できる

多数決はやばい、という話の続きなのだが、多数決がフェアなルールであるためには、有権者がなにものにも拘束されずに、各自で判断できることが必要である。 しかし、どのような政党であろうと、多数の票を獲得するためには団結を呼びかけ、また有権者も自分…

まだ多数決で消耗してるの?

坂井豊貴の『「決め方」の経済学』は勉強になった。多数決ってなんとなくおかしいよなあ、と漠然と思ってはいたのだが、それがやっぱりかなり問題のある制度だということが数理で証明されていて、ふむふむ、と思いながら読了した。 著者によれば、多数決は「…

ゆとり教育とポルノ

歌舞伎町の出会い系バーに通っていた前川喜平・前事務次官のことを、文部省で同僚だった寺脇研が「優しい人」「信念の人」だと擁護しているのはじつに香ばしい。 寺脇研といえば元文部省官僚で、ゆとり教育の推進者として知られている。天下りしたのかは知ら…

大地主の孫がロックかよ

橘川幸夫『ロッキング・オンの時代』(晶文社)を読んだら、ロキノンの社長について次のように書いてあった。 渋谷の実家は目白のお屋敷が並ぶ一角にあり、父親は東京大学を出て大和銀行に勤めるエリートであり、母親は北区の大地主の娘であった。(26-27頁…

みやこの西北のとなりのタリラリラン

中野翠の『あのころ、早稲田で』には、まんまとだまされた。 新聞広告では「タモリ、吉永小百合、久米宏、田中真紀子、村上春樹も同じキャンパスにいた」とあったので、彼らとの交流がつづられてあるのかと思って読んだら、ぜんぜんない。ほんとうにただ、同…

戦争をやめさせるには

木村貴氏が次のように書いていて、感心した。 ヒトラー暗殺には賛成です。いっそ戦争を禁止し、国際紛争はすべて暗殺で決着をつけるようにすれば、世界はよほど平和になります。 (「自由主義通信・米国と人道的戦争」より) libertypressjp.blogspot.jp た…

4号警備・折々のバカドラマ

NHKの『4号警備』の第2話を見たが、なんじゃこりゃ、というドラマだった。かつて巡査だった青年が勤務中に、恋人がストーカーによって殺されたことから、警察は被害者を守れないと思い立ち、警察官を辞めて民間の警備員に転職するのである。 それで4号警備…

夢売るふたり・折々のバカ映画

西川美和監督の『夢売るふたり』を観たが、なんじゃこりゃ、という映画だった。少女マンガ以下のひどいストーリーである。階段から落として刃こぼれもしない包丁に、子供が刺したのを見ていながら警察に言わない目撃者。 松たか子がオナニーしたり、経血で汚…

おしゃれなCM作ってるやつはみんな死ね

すっぽん黒酢の広告に出ている元フジテレビアナウンサーの露木茂がみごとである。 「どんな名演技・名演出も、はまったひとつのキャスティングにはかなわない」と伊丹十三は言ったが、露木茂ほどすっぽん黒酢に似合う男を、わたしは他に知らない。 富士には…

お笑い芸人としての吉永小百合

テレビをぼんやり見ていたら吉永小百合の主演映画『北の桜守』というのが撮影中だという。なんでも『北の零年』と『北のカナリアたち』というバカ映画に続く北の三部作というので、阿部寛が夫役で10才の子供までいるという役柄に腹がよじれるほど笑った。こ…

NHKはCMだらけ

おれもいつしかNHKばかり見ているおっさんになってしまったのだが、べつにNHKが好きなわけでもなければ信頼してるわけでもない。むしろその逆で、どうしようもないと思っている。つぶれたらいいと思っている。 とにかくCMが多いのにうんざりする。な…

永遠の佐々木

辻田真佐憲『大本営発表』(幻冬舎新書)を読んだ。戦時中、日本軍の最高司令部「大本営」がいかにでたらめだったかという論証の本である。 神風特攻隊が出撃すると、海軍と陸軍は競ってそのパイロット名を報道し、宣伝合戦を行った。特攻隊員ではないが体当…

神はなぜ沈黙しているのか

マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙』はまだ観てないが、遠藤周作の原作は読んでいる。 長崎でキリシタンが弾圧されて、拷問によってむざむざと殺されているのに、神はなぜ救わないのか、と問うのである。神はなぜ沈黙しているのか。 映画『マグダレン…

バチ当たりな感動話

映画『奇跡のリンゴ』のあらすじだけ読んだ。これもまた、うさんくさい話である。ネットで調べたらやっぱり、批判が出るわ出るわ。 こういうのは、うさんくさい本が出て、それに大手マスコミが乗っかって、バカがだまされて、ネットで真相が暴かれる、までを…

ビリギャルって言葉がお似合いよ

テレビでやっていた『映画 ビリギャル』を途中まで観た。 偏差値30の学年ビリの女子高生が、慶応に受かれば人生変わるよ、などという塾講師の応酬話法を真に受けて学習塾に通い始める。そのため母親はバカ高い学費を工面するためにブラックで有名な宅急便の…

井上ひさしは耳と鼻から血が吹き出るまで妻を殴った

日本近代演劇史研究会編『井上ひさしの演劇』(翰林書房)は、複数の研究者や評論家による論文集である。 この中で、井上理恵は次のように書いている。 「天保十二年のシェイクスピア」はDVDで観た。とにかく長い(二〇〇五年九月、蜷川幸雄演出DVD、…