夢売るふたり・折々のバカ映画

 西川美和監督の『夢売るふたり』を観たが、なんじゃこりゃ、という映画だった。少女マンガ以下のひどいストーリーである。階段から落として刃こぼれもしない包丁に、子供が刺したのを見ていながら警察に言わない目撃者。
 松たか子がオナニーしたり、経血で汚れたパンティーを脱いでナプキンを貼りかえたりするのだが、陰毛が見えそうで何度かDVDを止めて見た。かつて水着になるのを嫌がる乙葉に、事務所の関係者が「水着にならなくていいアイドルは松たか子だけだ」と言ったというあの松たか子である。
 天下の松たか子であろうが、オナニーもすれば生理にもなるのだということを、この女流監督は言いたいのだということだけはわかった。