2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

仏教はバカらしい

横山紘一『十牛図入門』(幻冬舎新書)を読む。 「十牛図」という禅の入門図があって、本書はそれを「唯識思想」によって解説している。 おれは仏教というのは勉強しても得るものがなにもないと思ってるので、こういう本を読んでもまったく改心しない。困った…

吹石一恵とは何か

吹石一恵にはいつも、おどろかされる。 最初は、ユニクロのブラトップのCMであった。最近では、映画『ハッピーフライト』で、演技もなかなかうまいなと思った。 そしてyoutubeで、歌声を聴いて、ずっこけた。

デマとは何か

原発事故である。いろんな情報が乱れ飛んでいるが、どれを信じていいのか、さっぱりわからない。 危険厨も安全厨も、どちらも信用できない。原発の専門家でもない者たちが、なぜこうも情報発信をしたがるのか。 菅直人の「僕はものすごく原子力に詳しい」と…

生きてをります

阪神大震災に続いて生涯二度目の大震災である。しかし、どちらも我が身に被害は受けなかつた。不遇な人生が、かう云ふことでチャラになるとしたなら、なんとも複雜な心境である。 被害にあはれた方は気の毒であるが、死ねばいいと思つてゐたやつがまだ生きて…

もう絶交よ!

さう云へば久しく、「絶交」と云ふ言葉を耳にしてゐない。 この美しい言葉はもう消えてしまつたのだらうか。 さびしくてならない。 川本真琴の『桜』の歌詞には使はれてゐるから、十余年前まではまだ女子が男子に絶交を宣言すると云ふ、かくも奧ゆかしく甘酸…

あなたも何かになれる

この時期に美術館に行くと、美大や美術系専門学校の卒業制作展をやっている。 ぶらりと見て回るのだが、なかなかにうまい。いやほんと、たいしたもんだと感心する。しかし、ある種の痛ましさも感じる。 これだけの時間と労力をつぎ込んで絵を描く技術を身に…

入試にとって公正とは何か

京都大学のカンニング事件は、なかなかおもしろかった。どうやって試験中に携帯を使ったのかということをマスコミは、ITの専門家やら無線機店の店長やらを総動員して推理してたけど、けっきょくは全部一人でやったのか。机の下に携帯を隠して、左手で打った…

小劇場というタコツボ

去年見た芝居の中で一番よかったのは、演劇企画集団THE・ガジラの『さよなら渓谷』だった。秋田県で起きた連続児童殺人事件をモデルとしたもので、吉田修一の原作がある。出演者は五人だけだが、緊張感に満ちた演出で、腹の底にずしっときた。犯人役の若い美…