生きてをります

 阪神大震災に続いて生涯二度目の大震災である。しかし、どちらも我が身に被害は受けなかつた。不遇な人生が、かう云ふことでチャラになるとしたなら、なんとも複雜な心境である。
 被害にあはれた方は気の毒であるが、死ねばいいと思つてゐたやつがまだ生きてゐる。
 神様がゐたとしても、どうやら地に平和をもたらす気はなささうである。