この時期に美術館に行くと、美大や美術系専門学校の卒業制作展をやっている。
ぶらりと見て回るのだが、なかなかにうまい。いやほんと、たいしたもんだと感心する。しかし、ある種の痛ましさも感じる。
これだけの時間と労力をつぎ込んで絵を描く技術を身につけても、プロになれるのは一握りである。
しかしまあ、プロになれなくても、何かになれる。
人はたいてい、なりたいものにはなれず、なりたくないものになる。
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ネットで話題になっているマンガ。「少年ジャンプ」より、はるかにおもしろい。しかしどうやらこの作者はすでに賞を取ってプロデビューとのこと。そう知ってから読むと、またなんとも複雑な気持ち。
「T京K芸大学マンガ学科一期生による大学四年間をマンガで棒に振るルポマンガ」
http://p.booklog.jp/book/20955