入試にとって公正とは何か

 京都大学カンニング事件は、なかなかおもしろかった。どうやって試験中に携帯を使ったのかということをマスコミは、ITの専門家やら無線機店の店長やらを総動員して推理してたけど、けっきょくは全部一人でやったのか。机の下に携帯を隠して、左手で打ったってさ。
 協力者がいるとか、メガネに小型カメラを仕込んでたとか、携帯のスキャナー機能を使ったとか、ぜんぶハズレだったじゃないか。テレビでカンニングの手口を教えて、どうすんだよ。これから模倣犯が出るぞ。
 それでもまあ、まさか試験中に携帯を使ってもばれないほど監視がザルだとは思わないもんなあ。
 そんなだったら他にも、もっと巧妙にやったやつがいるだろう。
 たしかに試験は公正に行わなければならない。しかし、ばれないカンニングをできるのも受験生の能力である。それで合格したなら、不正を見抜けずに合格させた試験官が悪いのである。
 奇しくも同じく京都の、京都産業大学では、試験でのカンニングはおろか、他人の卒論を丸ごとコピーして提出した女子学生がいるとネットで話題になっている。これなども、もちろん単位の認定や卒業審査は公正に行われなければならないのは当然であるが、この程度の大学ならカンニングも卒論の流用もぜんぜんOKだと判断して実行できるのも学生の能力である。それで卒業できるなら、不正を許して卒業させる大学が悪いのである。
 白熱教室のサンデル先生が言うように、大学受験というのは、家が裕福であったり、進学塾に通えたり、生まれつき頭がいいとか、そういう恵まれた環境にある受験生の方が勝つのであるから、そもそもこの競争は公正ではない。
 あの受験生は試験問題を解いたのではなく、別の問題を解いたのである。


11 :名無しさん@十一周年:2011/03/02(水)
2ちゃんねるで確定した事実・まとめ■

・犯人は2人
・一人は高性能カメラを仕込んだメガネを装着
・撮影した画像はブルートゥースで、バッグの中のノートPCに転送
・ノートPCから共犯者へは一定秒数ごとに自動転送
・共犯者はそれを受けて、ドコモの携帯から「知恵袋」に質問
・共犯者、回答を確認し、
・太鼓で受験生に伝達


まさしく完全犯罪