死なせてやれ

市橋達也容疑者が逮捕されてからもう一週間、出された食事に手をつけていないという。
このままずっとメシを食わないでいたら死ぬだろうけど、べつにいいではないか。
善意に解釈すれば、自分が犯した罪を悔いて、死のうとしてるんだろ、たぶん。医者に診せるとか、点滴を打つとか、無理にメシを食わせるとか、よけいなお世話ではないか。
殺人犯がどれほど反省し、更生したところで、被害者は生き返らない。それなら自分の命で償えばいい。もちろんそれだって何かの償いになるわけでもないが、殺人犯におめおめと生きていられるより、遺族の感情はいくらかでも慰められるだろう。
だからおれは、刑務所に「自殺部屋」を作ればいいと思っている。罪を悔いて、死をもって償いたいと思った受刑者は、その部屋に行って自殺すればいい。
ふつうの人は、自殺なんかしちゃいけない。なにも悪いことをしてない人が、自殺なんかしちゃいけない。しかし、親身になって止めてくれる人はいない。
ところが犯罪者が刑務所の中で首を吊ろうとでもしようものなら、刑務官がよってたかってやめさせようとする。わざわざ四六時中、監視して、自殺から守ってくれる。まあ、刑務官もそれが仕事だし、受刑者に自殺されたら責任を問われるから、しょうがなく止めるんだろうけど、そのとき別の場所では、なんの罪も犯してないふつうの人が、誰からも止められずに自殺している。


mixiのコミュニティに、「頑張れ市橋達也応援ファンクラブ」というのができたらしい。まあ、大衆の中にはそういう愚かな者もいる。不謹慎なことではあるが、彼らが容疑者を「応援」すると言っても、ネットでコメントを書くくらいのことで、さほど実害があるわけではない。
それよりも、市橋容疑者には、さっそく6人もの弁護団がついている。他に弁護を必要としている人はおおぜいいるだろうに、なんともはや。
こうした弁護団こそ、本当の意味での「頑張れ市橋達也応援ファンクラブ」である。