プロデューサーズは気楽な商売?

スーザン・ストローマン監督のミュージカル映画プロデューサーズ』をみました。

元売れっ子プロデューサーのマックスが企画するミュージカルはコケてばかり。ある日、会計士のレオは舞台を失敗させることで大儲けする方法を思いつく。
かくして二人はブロードウェイで最高に儲かるチャンスを得るため「最低の脚本」「最低の演出家」「最低の役者」を探しはじめる。ところがショーはなぜか大ヒットに…。
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おれは、わからなかったのだけど、どうして、公演を失敗させれば、儲かるんだろう?

たとえば、200万ドルを集めて、10万ドルで舞台を製作し、初日で打ち切りになったとする。しかし、経費を水増しして、赤字になったと申告すれば、浮いた190万ドルをネコババできるということか?

しかしこの映画は、舞台が大ヒットして、困ってしまう、というストーリーで。そこがわからない。

ショーがヒットして、ロングラン公演になれば、もっと金が入ってくるのだし、それを出資者の配当に回せば、何も問題ないのでは?

そもそも。公演が失敗して、赤字になっても、利益が出るとなれば、プロデューサーというのは、何のリスクもない商売となる。

なんてことが気になったために、最後まで、映画に入り込めなかった。

みんな、すんなり理解できたのだろうか。まあ、こんなミュージカルごときで、頭を悩ませるおれも、あれだけど。元ネタの、1968年度版・メル・ブルックス監督『プロデューサーズ』は、見てませんので。

でも、ユマ・サーマンは、ダンスがうまくてびっくり。今までの出演作の中で最も、女性としての美しさを感じた。