2018-01-01から1年間の記事一覧

「カメラを止めるな!」は甘え

映画「カメラを止めるな!」であるが、冒頭のゾンビ映画がひどい出来だというのは、衆目の一致するところである。町山智浩はTBSラジオ『たまむすび』で、次のように語っている。 なんか廃工場で主人公たち4人ぐらいがゾンビに襲われるという形で始まるんです…

俺たちの清水富美加が笑顔で阿波踊りと徳島新聞

徳島の人ってこんな新聞読んでるの? マ? 利権のためなら総踊りもつぶす、それがどうした文句があるか。 阿波踊りも宗教行事のはずだが、幸福の科学って寛容なのね。タレントも踊る阿呆に 観客席の声援に笑顔 https://t.co/xNID7I4wS5 pic.twitter.com/F9l0…

瀬古利彦が女子アナのマン毛にムッシュムラムラ

瀬古俊彦というたまにテレビに出ている人がセクハラをしたというので、調べました。 どんなセクハラだったのでしょうか。 『週刊文春』によれば、女子アナの「“下の毛”の色を話題にし、からかった」そうです。 これはひどい。下の毛というのは、マン毛です。…

経済学は役に立ちますか?

竹中平蔵が政商と呼ばれるのは、パソナ会長ほか複数の大企業の取締役でありながら、民間議員として政策決定に関わり、自社に有利な政策を通すことで利益を得ているのではないかと疑われるところからきている。 そこで、大竹文雄との対談本である『経済学は役…

松本人志と天皇

松本人志の映画であるが、『大日本人』の『しんぼる』であるから、これは天皇のことである。知らんけど。快楽亭ブラック 不敬罪 [DVD]出版社/メーカー: ローランズ・フィルム発売日: 2008/05/23メディア: DVD クリック: 22回この商品を含むブログ (3件) を見…

X JAPANはおもしろい

高畑充希が『紅』を熱唱するドコモのCMはおもしろいが、あれは、X JAPANがおもしろいのである。『元気が出るテレビ』のヘビメタ運動会に出ていたXこそが、俺にとってのXである。 クレイジーキャッツ、ドリフターズ、ビジーフォー、そしてX JAPANである。…

土佐源氏は作り話のポルノ小説

民俗学者の宮本常一による聞き書き『土佐源氏』を読んだのはずいぶん前だが、よくできた話で、その当時からこの話の事実性が疑われていた。これが実話なら、誰にも知られず消え去っていくはずだった庶民の営みを、宮本常一が奇跡的な出会いによって採録した…

坂本美雨が両親からの虐待を語る

『婦人公論』(2018年7月24日号)で、坂本美雨が両親から受けた虐待について語っている。 (60頁「父・坂本龍一との幼き日の記憶 坂本美雨 虐待の連鎖を断ち切るため、母となった私にできること」) そのインタビュー記事より引用。 今とは違って、かつては…

家族はつらいよ

山田洋次の『家族はつらいよ2』をテレビで見たのだが、ひどいものだった。 いきなり橋爪功が鼻毛を切っているシーンで始まる。じじいの汚い鼻の穴が画面一面にアップになっていて思わずゲロを吐きそうになった。ああ、こんなのを映画館の大きなスクリーンで…

もし文豪たちが著作権侵害で訴えたら

池村聡『はじめての著作権法』は、次のように書いている。 そして、同様に、いわゆる「作風」と呼ばれるものも、それ自体は著作物ではありません。ちょうど本書執筆中に、神田圭一・菊池良『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(宝島社、2017…

動物を殺してはいけない

小学校の教師が生徒に豚を育てさせて、最後にはそれを殺して食べるという授業をやったことがあって、これは『ブタがいた教室』という映画になった。こどもたちに命の尊厳を教えるというので、似たような試みはその後もあちこちで行なわれている。だが、動物…

共感しすぎてはいけない

ポール・ブルーム/高橋洋:訳『反共感論』を読む。「相手の身になって考えましょう」などとよく言われるが、そうした共感がかえって愚かな判断を導き、無関心や残虐な行為を動機付けることになる。 共感はスポットライトのような性質を持つ。スポットライト…

世界のために君たちはどう生きるか

ピーター・シンガー著・関美和訳『あなたが世界のためにできるたったひとつのこと』を読む。 子供が浅い池でおぼれているのを発見し、あなたが池に入って引き上げれば簡単に子供を助けることができる状況において、子供を見殺しにするのは悪である。まして自…

大瀧詠一「分母分子論」のでたらめ

大瀧詠一に「分母分子論」というのがある。 明治以来の日本の音楽はすべて洋楽(世界史)からの輸入だから、分母は「世界史」であり、そこに分子として「日本史」が乗っかっているのが基本構造だという。 これが戦後になると、ポピュラー音楽からの影響が顕…

戦争なんかよりサッカーしようぜ!

シリアはもう、めちゃくちゃである。アサド政権と反政府軍とイスラム国が三つ巴の内戦。これにロシアとアメリカが介入している。宗教、石油、イデオロギー、そんなもののために殺しあう必要があるのか。ようするにシリアを誰が統治するかである。誰でもいい…

幸せホームレスの不幸

NHKノーナレ「幸せホームレスとの10日間」を見たが、くだらなかった。 小谷真理という元芸人の自称ホームレスが他人のほどこしで暮らしているというのだが、太鼓持ちのような芸もなければ人間的な魅力もない。 もっと困っている人は世の中におおぜいいる。ホ…

無知は無知である

ウーマンラッシュアワーの村本大輔が『朝まで生テレビ』に出演したところ、「無知な人間の政治的意見」だとして非難を浴びた。ところがこれを宮台真司は、次のように擁護している。 プラトンの書いた『ソクラテスの弁明』に出て来る、“無知の知“という有名な…

節子、それセリフがちがう

何十年ぶりかで『火垂るの墓』を見たが、あの有名なセリフがなかったことにびっくりした。 正しくは、「節子、何なめとるんや。これオハジキやろ、ドロップちゃうやんか」である。記憶は嘘をつく。 それにしても、哀しい映画である。 www.youtube.com佐久間 …

本当は怖い靖国神社

原武史『知の訓練』を読む。 大相撲の女人禁制というのが明治以降の「創られた伝統」であることが話題になったが、それをいうなら靖国神社も明治以降に創られたものだ。 その前身は明治2年に建てられた東京招魂社である。ここでそれ以前にはなかった、人を…

本当は怖いイスラム教

飯山陽『イスラム教の論理』を読む。 イスラム教は自らを世界で最もすぐれた宗教だとしている。そしてイスラム法による統治こそが絶対的な正義であり、世界を征服することを本気で目指している。自由や人権や民主主義でさえ、これらは西洋由来の思想だから認…

ホリエモンが吉田羊の年齢をばらす

吉田羊は年齢を非公表としているが、堀江貴文は『東大から刑務所へ』の中で次のように述べている。 「僕の高校の近くには久留米信愛女学院という女子高があって、そこは松田聖子の出身校でもあるんですよ。2歳下には女優の吉田羊さんもいたみたいですけど、…

差別は経済の基盤である

松井彰彦『高校生からのゲーム理論』(ちくまプリマー新書)を読む。 フィラデルフィアでは、白人と黒人との間で完璧に近い「棲み分け」がなされている。金持ちの白人は、白人だけの居住区にかたまって住んでいる。黒人にも金持ちはいるが、白人の居住区に住…

みんなで知ろう!アラーキーの性的虐待

アラーキーこと荒木経惟は、電通出身を鼻にかけたエリート意識のかたまりで、女は下等な虫けらくらいにしか思っておらず、モデルの人格を無視した薄汚い下劣なヌード写真しか撮れない、死にかけのクソ写真家であるが、その性的虐待を告発した湯沢薫さんに続…

デーモン閣下に肖像権はない

デーモン閣下がEテレアニメ「ねこねこ日本史」に、自身の肖像を無断使用されたと怒っているが、肖像権とは人間を対象とするものである。デーモン閣下は悪魔である。したがって、その肖像権には実定法上の根拠がない。 かつてダービースタリオンという競馬ゲ…

一周回ってガチの差別者

筒井康隆は『ブログ偽文士日録』で、「長嶺大使がまた韓国へ行く。慰安婦像を容認したことになってしまった。あの少女は可愛いから、皆で前まで行って射精し、ザーメンまみれにして来よう」と書いた。これについて非難する者がいたが、もともとあんな人だ、…

笑われる側の論理

『ボラット』というコメディー映画があって、しかしこれはユダヤ人差別であり、女性差別である。いくつか訴訟も起こされているわけだが、コメディーにマジになってどうする、という人もいる。冗談なら何でも許されるか、という問題はある。 笑いとは権力関係…

呉智英三哲

孔子には多くの弟子がいて、最もすぐれた十人の弟子を孔門十哲という。なかでも子貢という弟子は、たいへんに頭がよく、孔子よりすぐれていた。(『論語』子張第十九の23) 呉智英には多くの弟子がいて、なかでも浅羽通明、宮崎哲弥、小谷野敦は、たいへんに…

小沢健二と反グローバリズム

小沢健二がいつの間にか音楽活動を再開しているが、熱心に訴えていた反グローバリズムや反資本主義との折り合いはどうなっているのだろうか。Toshiが洗脳から解けてX JAPANに復帰したように、オザケンも洗脳が解けたのだろうか。 そうではあるまい。ただの変…

オリンピックに賛成の反対なのだ

野田秀樹の『エッグ』はオリンピックを戦争に見立てた反オリンピックの演劇だったが、椎名林檎の音楽があまりにジャズっぽくて、国民的アイドル歌手という設定には合っていなかった。 それはそれとして、野田秀樹が読売新聞に平昌オリンピックを賞賛するコラ…

節子、それ蒸発やない

Eテレ・ハートネットTV『私の父には蒸発癖があった』はなんだか、もやもやする番組であった。 写真家・金川晋吾の父親は、これまでに何度も蒸発を繰り返しているという。しかし、蒸発したにしては、居所も判明しているし、テレビ取材にも応じている。 その本…