ビリギャルって言葉がお似合いよ

 テレビでやっていた『映画 ビリギャル』を途中まで観た。
 偏差値30の学年ビリの女子高生が、慶応に受かれば人生変わるよ、などという塾講師の応酬話法を真に受けて学習塾に通い始める。そのため母親はバカ高い学費を工面するためにブラックで有名な宅急便の仕分けのバイトをやり始める。
 ビリギャルは徹夜で勉強するようになって、寝るのは学校の授業中である。それで母親が学校に呼び出されるのだが、逆にこの母親は教師に食ってかかって、娘は本気で慶応に行くつもりで夜も寝ないで受験勉強をしてるんだから、学校では寝させてやってくださいと教師に頼み込むのである。
 そもそも名門私立中高一貫校に通いながらこれまで授業をサボって夜遊びばかりしていたせいでビリギャルになったのである。学校の授業をまじめに受けていたら、慶応くらいは受かったであろう。しょせん学習塾の宣伝映画であるが、こんなレアケースで生徒を集めて責任取れるのか。大学には定員があるから、いくら努力しても落ちるやつは落ちる。この家の長男のように、子供の頃からプロ野球選手を目指して父親からスパルタ教育を受けようともプロにはなれなかったように。
 人は、堅実に生きるのが一番である。

 追記。ネットで調べたらこの学習塾は悪評ばかりでワロタ。この先生も出身大学を明らかにしないなど、うさんくさい人物で、いま話題のサイコパスみたいだが、どういうわけだかこういうのがいずれ教育評論家や政治家になるのである。

試験問題無断販売の首謀者はベストセラー著者 本人の言い分週刊ポストセブン)