ユーモアは国境を越えない

殺人の追憶』がよかったので、ポン・ジュノ監督『ほえる犬は噛まない』を見ましたけど。

うわー、これはひどい

犬の首にロープを巻いて、天井からつるす。犬をマンションの屋上から投げて、殺す。埋められた犬の死体を、掘り返して、食う。

これコメディとして作っているのだと思うけど、こういうので笑えるか?

犬を殺した男は、何の罰も受けることなく大学教授になるし。アニメ『フランダースの犬』の曲を使っているのも、不愉快だし。

グエムル -漢江の怪物- 』も、笑いのセンスがぜんぜん合わないなあ。ラストで米軍が黄色い消毒液を、まいてるのに、なんであのオヤジは死なないんだ。

この監督は『殺人の追憶』も、じつはコメディとして作ったのではと思われ、とたんに不愉快になったり。

韓国映画をずいぶん見たけど、これほど国民性の違いを感じたのは、初めてですね。たしかに「恨」というか、復讐とか、暴力シーンで過剰に思えるものはあるけど、「笑い」というのが、いちばん彼我の違いが出ますね。

まあ、同じ国民でも、笑いのセンスは異なるけどね。

パロディは、元ネタを知らないと笑えない。
ギャグ漫画家の寿命は短い。
日本のお笑い芸人は、客に説教する。