2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

人を殺した人のまごころ

河合幹雄『終身刑の死角』を読む。たとえば「有罪率99%」というデーターをもとに検察批判をする人がいるが、それはまちがいであることが本書を読めばわかる。 逮捕されたらすべて有罪になるなどということはない。その反対に、刑務所には、なかなか入れない…

連帯責任は正しい

野球部員が飲酒や喫煙や万引きや暴力行為などの問題を起こすと、そのチームは対外試合を自粛したり謹慎したりする。たった一人の部員の不始末のせいで、なぜチーム全体が責任を負わなければならないのか。おかしいではないか、という意見があるが、はたして…

憲法は守れない

憲法に違反したら、いったいどんな罰を受けるのか。違反したところで何の罰則もないというのなら、誰もそんな法律は守るまい。 違反した者は、市中引き回しの上、目玉をくりぬき、舌を引っこ抜き、生爪をはぎ、尻の穴に火箸を突っ込み、あらゆる苦痛を与えた…

麻薬の罪と罰

麻薬というのは、自傷行為みたいなものである。自分の体を自分で傷つけて何が悪いのか。いや、しかし、錯乱して他人に危害を及ぼすのは、迷惑である。 それならば檻の中にでも入れて、好きなだけやらせればいい。それで死んだって別にかまわないではないか。…

千円札を拾わなかったら破産したけど何か?

『千円札は拾うな。』という本を書いた安田佳生は放漫経営のあげく会社を倒産させ、自己破産した。しかし、次のように書いている。 bokurasha.hatenablog.com たとえ千円でも盗んだら犯罪です。 でも30億円返せなくても犯罪にはならないのです。 社会とい…

お金か、やりがいか

Eテレの白熱教室シリーズ「楽しい行動経済学の世界・第6回 私たちは何のために働くのか? 〜仕事のモチベーションを高める方法〜」を見る。 ある会社の従業員を三つのグループに分けて、業績が上がった人にはそれぞれ報酬を与える。従業員のモチベーション…

となりの危険物

先日、町田市の工場でマグネシウム火災があった。近くには民家もあるのに、この工場は無許可で操業していたという。 危険物の規制に関する政令によれば、危険物の製造所は、付近の建物から一定の距離を確保しておかなければならない。これは火災や爆発があっ…