2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

医学用語で

「サモ・ハン・キンポーの息子に、女性タレント暴行疑惑」というニュース。香港も、芸能ゴシップで盛り上がっているようである。 それはそれとして、サモ・ハン・キンポーという名を聞くと、「木更津キャッツアイ」におけるケーシー高峰のあのセリフを思い出…

氷点とロボコップ

三浦綾子の小説を映画化した『氷点』(山本薩夫監督)を見たら、意外とおもしろかった。誘拐犯に娘を殺された夫婦が、キリスト教の「なんじの隣人を愛すべし」という教えを実践しようと、その誘拐犯の娘を養女に迎え、育てる。信仰に篤い人間のほうが、時と…

たかが野球、されど戦争

NHK『80歳・決着に挑む・元兵士たちの日米野球』 かつて太平洋戦争を戦った日本・アメリカの元兵士達が、ハワイ真珠湾近くの球場で再会し、野球の試合を行った。 平均年齢80歳。 人生の終盤戦を迎え「自分は誰と戦ったのか」 「かつての敵と顔を合わせたい…

バタイユ太郎

岡本太郎というと、両手を広げ、目玉をひんむいて、 「むん! むん!」 とか唸っている変な人というイメージですが。じつはたいへんなインテリでございまして。青春時代を1930年代のパリで過ごす。 参考:岡本太郎年表 1930年、19歳でパリにやってくるや、リ…

ソムリエ(笑)

永井均『マンガは哲学する』(講談社)やさしい文章で書かれているが、内容は濃い。 『のための哲学』を読んでない人には、わかりづらい記述もあるだろう。書評されているマンガは、どれも興味深いが、小林よしのり『戦争論』のような作品には、「哲学的態度…

偽善者だもの

永井均『倫理とはなにか』(哲学教科書シリーズ・産業図書)倫理学の教科書という体裁なんだけど、そこは永井均。 反倫理の思考を徹底しておこない、教条的な倫理学の教えを粉砕する。わかりやすく言えば、「自分さえよければいい」という反倫理的な考えでど…

スター誕生

「週刊現代」2008.2/4号 麻生久美子【29歳】「ザリガニがご馳走だった少女時代」 映画賞総なめNo.1実力派女優が 「石を投げられ、車が走る道路に投げ出され……」。 実母がはじめて明かす壮絶過去 これは泣けてくる記事だった。 父がギャンブル狂い、かつDV…

「母べえ」はつらいよ

『母べえ』という映画が、大変に評判がよろしいようでございますので、これは女房を質に入れても見にいかねば、と思っております。 なにしろ主演女優が「永遠のマドンナ」こと、吉永小百合(62)でありますし、それが志田未来(14)、佐藤未来(10)のおばあ…

虫歯、または自死

歯が、猛烈に痛み出して、七転八倒の苦しみ。バレンタインデーの呪いか。チョコレート怖い。おれの羊水も腐ったのか。しょせん男は、生理痛も出産の痛みもわかりませんが、これで、おれの中からなにかが産まれてきたら、「あたしが歯を痛めて産んだ子だから…