原節子の追悼記事でいろんな著名人がコメントしてるんだけど、なかなかひどい。新聞社というのはもうすぐ死にそうな人の追悼記事をあらかじめ作っておくものらしいが、他にもっといいコメントを用意しておくべきではないか。たとえば次の川本三郎のコメント。
「潔かった。同時代の女優たちが高齢になるまで演じ続けたのに対し、きれいなうちに辞めた。引き際の美しさで神話になったのではないか」(「読売新聞・小津作品、引き際…美しく」より)
それじゃなにかい。ババアになるまで女優やっちゃいけねえのかい。年取ったらきれいじゃなくなるのかい。あたしゃーね、これでも昔は(以下略)
それで、山田洋次が松竹を通じて出したコメントというのも、「原節子さんは美しいままに永遠に生きている人です。半分は神様と思って手を合わせます」だとか。共産主義者のくせに神様を拝むのかね。
それでなんで引退したのかというのが謎のままになってしまったが、おれが考えるに映画界がよっぽどいやだったのだろう。