2015-01-01から1年間の記事一覧

イルカショーと人間ショー

イルカショーは残酷である。サーカスの動物ショーも残酷である。 イルカもゾウもカンガルーも虐待されて見世物にされているのだ。動物愛護団体の主張は正しい。 それならば、われわれ人間愛護団体も、抗議の声をあげねばなるまい。 人間のショーをやめろ! …

太田光はなぜ安倍首相を殺さなかったのか

ラジオ番組で安倍首相をバカ呼ばわりした太田光は、そのすぐあとに首相主催の「桜を見る会」に招待され、首相の隣でおどけたポーズで写真に納まり世間の失笑を買った。 それについて太田は、こちらのインタビュー記事であれこれ弁明している。 吉田豪インタ…

やっぱゴールドラッシュではスコップ売るよね

テレビでシニア世代の起業がブームだというのをやっていた。定年退職した人などが自分の経験や人脈を生かして事業を始めるのだ。 それで銀座のビルの中にレンタルオフィスというのがあって、そこには1500社もの会社が入っているとか。おそらく一番もうけてい…

CDよりも株を買い占めろ

好きなアイドルに何百万もつぎ込むのなら、その金で芸能事務所の株を買ったらどうか。株主になれば株主総会に参加できる。ということは芸能事務所の経営に口を出せるわけだ。 そこでアイドルの待遇改善を訴えるのもよし、おかしなことをやっている経営陣の責…

ダンソンとラッスンゴレライ

お笑いネタの「ダンソン」というのを初めて見たとき、これは土人差別として糾弾されるぞと思ったのだが、炎上したのはラッスンゴレライのほうだった。解せぬ。

これも差別、あれも差別、たぶん差別、きっと差別

アニメ「かぐや姫の物語」を見た。ミカドのもとに無理やり嫁がされる女性の悲しみというのであるから、これは天皇制批判である。かといって、百姓の娘は百姓と結婚するのが一番幸せなのだというのも差別である。 さらに言えば、「婚姻は、両性の合意にのみ基…

ショーほど素敵な商売は

バーナード・ショーの「ピグマリオン」と「聖女ジョウン」を読んだら、びっくりするほどつまらなかった。ノーベル賞を受賞しているのだから、もっとおもしろいものを書いてほしい。

リーダーシップってなんですの?

Eテレ「リーダーシップ白熱教室」がびっくりするほどつまらなかった。この「白熱教室」のシリーズには当たりハズレがある。全6回の講義だったが、3行でまとめられるような薄い内容だった。NHKのサイトに掲載されている講義詳細を読めば十分である。 この先生…

狂犬病の病原体はありまぁす

子供の頃に伝記を読んで、野口英世というのは立派な人だと思っていたのだが、大人になってがっかりした。 最初は、渡辺淳一の『遠き落日』を読んで、こりゃひどい性格破綻者だと知った。それでも立派な業績を残したことは偉大だと思った。ところが、福岡伸一…

マンガ家たちの好きな戦争

NHK「戦後史証言プロジェクト 手塚治虫」を見る。手塚は徴兵から逃れるために医学部に進んだ。(「ジキル博士とマンガ氏」より)。 自分でそう公表していたということは、やましさをそんなに感じてないのかもしれない。出征して片腕を失った水木しげるの描く…

あなたもムスリムになれる

中田考『イスラーム生と死と聖戦』(集英社新書)を読んだら、ムスリムには誰でもなれると書いてあった。 ムスリムには、国籍も血統も関係なく、誰でもなれます。入会手続きも入会金も必要ありません。二人のムスリムの立会いのもとで、「ラーイラーハイッラ…

分人的な事情により

平野啓一郎『私とは何か――「個人」から「分人」へ』を読む。人はさまざまな場面で、キャラを演じ分けているが、はたして本当の自分はどれだろうか、という悩みがつねに付きまとう。そこで著者は「分人」という概念を提出する。 たった一つの「本当の自分」な…

死んで愛さないで歌わないで

NHKの「Live! Love! Sing! 生きて愛して歌うこと」というのは中二病みたいなドラマだった。中学生が作るならまだしも、分別のある大人がよくもこんなものを作れるものだ。 教師と付き合っている女子高生と、高校を中退して風俗店で働いている少女が故郷の福…

パーカーちゃんはのびる

「限界集落株式会社」というドラマがわりに面白かったので原作を読んでみたのだが、小説としてはダメだった。設定もかなりちがってたなあ。これだけ変えてたらオリジナル脚本ってことでもいいんじゃないか。 主役の女の子がうまいなあと思ってたら「問題のあ…

クソまずいカフェごっこでクソわろた

ドラマ「問題のあるレストラン」がおもしろくてずっと見てます。なんか視聴率が悪いんでいろいろ言われてますが、あれか、やっぱ各方面にケンカ売りまくってるんで素直に共感できない人が多いのか。 「インテリアとか有機栽培とかTシャツなんか売っちゃって…

バンクシーはいつまで正体不明でいられるのか

神出鬼没のストリートアーティストであるバンクシーが、今度はパレスチナのガザ地区の壁に絵を描いたというのである。しかしながら、このご時勢にあって正体不明の有名人などというのが可能なのであろうか。 あの壁画だって短時間で描けるものではあるまい。…

アイドルは憲法違反である

AKB48の内山奈月さんは、恋愛禁止は憲法違反ではありませんと述べている。 「憲法は個人ではなく国家権力を制約することが目的だからです。たとえ恋愛禁止を課されていても自分の意思でアイドルの仕事を選んでいることから憲法にも法律にも違反しません」(…

四方田犬彦の反日ぶりが俺の中で話題

去年の暮れにNHKの『視点・論点』という番組で、四方田犬彦が山口淑子(李香蘭)について話してたんだけど、なかなか香ばしかった。日本の恥と言われた映画人が三人いて、早川雪州、若松孝二監督、李香蘭だとか。それで山口淑子の経歴を紹介するのに、元慰安…

環境保護、害虫、人間

レイチェル・カーソンの『沈黙の春』といえば、環境問題を告発した名著として知られる。農薬や殺虫剤として使われていたDDTの、環境への悪影響を告発した。 DDTは、長期間にわたり土壌や水循環に残留し、食物連鎖を通じて人間の体内にも取り込まれる。発ガン…

飢えた子供の前でペヤングは有効か

廃棄されたペヤングは数十万個に上るという。もったいない。アフリカでは4人に1人が飢えているというのであるから、そういう国に送ってやればいいのに。 たべものにゴキブリが入っていたことよりも、たべものを粗末にするほうがよほど罪深い。ペヤングで救え…

コックサッカーブルースと言葉狩り

村上龍の『コックサッカーブルース』(小学館・1991年)には「知恵足らず」「知恵遅れ」という言葉が出てくるのだが、これが『村上龍自選小説集8』(集英社・2000年)では、別の表現に変えられるか削除されている。どこかからの抗議によるものか、自主規制…

ドキュメンタリーにドラマはいらない

昨年末に放送された「ドキュメント72時間スペシャル」を見たのだが、どうもNHKの作るドキュメンタリーはうさんくさい。おれは「鶴瓶の家族に乾杯」という番組が大きらいなのだが、あんなヤラセにちがいない番組でありながら「ぶっつけ本番」のドキュメンタリ…

原稿料回収の冴えたやり方

柳美里が月刊誌「創」の原稿料未払いを告発した件であるが、これは「創」側が140万8706円を支払うことで決着したようだ。しかし柳美里の請求額は1142万8078円だったというのであるから、作家は大損である。ほかにも原稿料を踏み倒されたという経験をもつ作家…