松本人志の次作に期待

　松本人志の映画が大コケとか。これで映画監督としての才能がないことが明らかになったと思うが、それでもまだ彼に映画を撮らせるようならそれはもう企業の責任である。
　NHKでドキュメント72時間「よしもと 正念場の夏合宿」というのを見たが、ひどいものだった。「未来のお笑い芸人を目指す若者たちの涙と笑いの2泊3日の地獄の合宿」というので、お笑い養成所の生徒たちを、吉本興業の社員がボロクソにけなしたり、怒鳴ったり。数年前にも同じくNHKで吉本興業のドキュメントを見たが、この時も幹部社員が一流大卒の新入社員を怒鳴りまくっていたので、これがあの会社の体質なのだろう。
　週刊現代を名誉毀損で訴えた裁判では、吉本興業幹部が、融資を断られた三菱東京ＵＦＪ銀行の担当者に、「お前らの支店の前、街宣車で怒鳴りちらしたろか」と発言した、とする部分では「真実であるか、真実であると信じた相当の理由があった」と東京地裁で判決が出ている。
　お笑い養成所なんか出ても芸人になんかなれやしないということを、きっちり描いた井筒和幸の映画『ヒーローショー』は、たいしたものだ。
　ピーターの法則というのがあって、能力主義においては、人は能力の限界まで出世する。ということは、有能な平社員も、やがては無能な幹部になる。すべての人は、昇進することによって、おのおのの無能レベルに到達する。やがて会社は無能な社員で埋め尽くされる。

ピーターの法則　創造的無能のすすめ