タナダユキ『モル』
2001年ぴあフィルムフェスティバルのグランプリ受賞作。『百万円と苦虫女』で第49回日本映画監督協会新人賞を受賞した監督のデビュー作。
ということで見たけど、どこがいいのかさっぱり。品がなくて、さわがしくて、安っぽくて、学生の自主制作レベル。ほんとなんでこんなのがグランプリなんだか。とはいえこの監督はご活躍のようなので、おれには見る目がないんだろう。
『世界はときどき美しい』
全編8ミリフィルムで撮影したというアートっぽい映画。クラシック音楽を使ったり詩を引用したりしてそれっぽく見せてんだけど、なんか美大生の卒業制作レベル。映像がとりたてて美しいわけではなく、俳優の演技もしらじらしい。シナリオは平凡で、ナレーションは邪魔。美しかったのは、第三話に出てくる女優のおっぱいだけ。
『罪とか罰とか』
この映画見て、おれってケラの芝居が嫌いなんだと気づいた。前からちょっと自分には生理的に合わないなと思ってたんだけど、周りの評判がいいから無理して見てたけど、もう無理するのはやめた。だってナンセンスつったって、ほんとに何にもないんだもの。ぜんぶ内輪ウケというか、あんたの箱庭的な趣味の世界というか。
ちょっと小太りの成海璃子は、愛嬌があってかわいい。