史上最年少の中学2年でプロ棋士になった少年の記事を週刊誌で読んだが、天才的に頭のよい少年だという。そんな天才少年を、将棋界なんかに奪われてしまうのは、社会にとって大いなる損失ではあるまいか。
将棋指しというのは頭がよさそうに見えるが、その頭のよさというのはたいてい将棋にしか使えない頭のよさである。プロ棋士は何十手先まで読めるというが、そんな能力を極めたところで、いったいそれが社会の何の役に立つのか。盤の上で駒を動かしているだけである。そのことで世の中が便利になるわけでもなければ、難病の治療法が見つかるわけでもなければ、飢えた子供が減るわけでもない。
せっかく生まれ持った優秀な頭脳を、将棋なんかに使う価値があるのだろうか。
- 作者: マルコム・グラッドウェル,勝間和代
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/05/13
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