山本夏彦翁が述べていたように、ベストセラーなるものは「本」ではありません。
あの手のものを、いくら読んでも教養など身につきません。
世の中には「売れてるから」というだけの理由で本を買う人が、大勢いて、中身のない本でも、「売れてるから」というだけの理由でベストセラーになります。
『生協の白石さん』という本を、立ち読みしましたが、たいして面白くありませんでした。
マスコミで報道されている以上のものは何もなく、わざわざ買って読むほどのものではない、と判断しましたが、世の中にはあれを買っている人が30万人以上もいると知って、
「やれやれ」と思いました。
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ブログ仲間の小渡樹さんが、本を書かれました。
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なんだこりゃ~沖縄!―マンガ・映画・雑誌の中の〈味わい深く描かれた沖縄〉を求めて
- 作者: わうけいさお
- 出版社/メーカー: ボーダーインク
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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「ゴルゴ13」は、四度、仕事で来沖している。
「ブラック・ジャック」は八重山に島を所有している。
「走れケー100」は、ハブに噛まれて治療された。
「網走番外地」なのに沖縄が舞台。
「ドカベン」の甲子園に沖縄の高校が三校出場していた。
「キル・ビル」の中の沖縄は許せるが、「ベスト・キッド2」は許せない。
ピカレスク漫画「美悪の華」の氷室聖人は実は沖縄人……。
(目次より)
着眼点がすごい。
サブカルチャーは、「沖縄」をいかに描いてきたか、というのは非常に興味深いテーマです。
まあ、小難しいことを述べる学者なんてものは、みうらじゅん『とんまつりJAPAN』の批評性には、かないません。
サブカルチャーに関する知識だって、まちがいなく教養のひとつである、ということを再認識させてくれる本です。