2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

殺人は人間の業である

立川志らくが、川崎市の19人殺傷事件について、「死にたいなら一人で死んでくれよ」と犯人を罵倒した。日本中の幼い子供を愛している親の気持ちを代弁して、犯人に怒りをぶつけたのだという。 私は、志らくの落語では一度も笑ったことがないが、このコメント…

「芝浜」異論

親戚の葬儀に参列するための航空券代6万円が入った財布をなくして困っていた高校生のところに、見ず知らずの裕福な医師が現われて、お金を貸してくれたというニュースを見たが、なんだか浮世離れした話である。 他人のために6万円をポンと出せる経済力もすご…

椎名林檎が投げたのはタンポンかナプキンか

椎名林檎はかつてライブで、観客に生理用品を投げていた。しかしこれがタンポンであったかナプキンであったか、使用済みであったかなかったか、というのがいまだ歴史学者の間で議論となっている。 これは、最初の単独コンサート「実演ツアー 先攻エクスタシ…

コンテクスト・オブ・ザ・デッド

羽田圭介『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』を読む。 コンテクストとは文脈という意味であるが、わかりやすく言えば「お約束」のことである。 お笑いもライブも映画もスポーツも、世の中は「お約束」だらけである。「お約束」に従うことで、我らは一体感を…

永井愛のザ・空気

永井愛の芝居はどれもくだらないが、『ザ・空気』もひどかった。テレビ局の報道番組のスタッフが、番組改編の圧力を受けて、おろおろするだけのばかげた話である。 その圧力というのも、報道特集番組のコメントを変えろだの、政府批判のシーンをカットしろだ…

近畿大学には良識がない

漫才師で絵本作家の西野亮廣による近畿大学でのスピーチを見たが、ひどいものだった。これについて、「やや日刊カルト新聞」総裁の藤倉善郎氏が、自己啓発セミナーやマルチ商法と同じものであると批判しており、まったく同意する。 近畿大学は入学式や卒業式…