2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

作られた「大阪のおばちゃん」神話

読売新聞の「ホンマはおらん!?『大阪のおばちゃん』」という記事より。 「探偵!ナイトスクープ」のプロデューサーである松本修氏が、国立民族学博物館のPR誌「月刊みんぱく」12月号に「『大阪のおばちゃん』というフィクション」というエッセーを書いた。…

マイ・バック・ページ

「マイ・バック・ページ」は、川本三郎の原作を読んでいればべつに見なくてもいい映画だった。原作はおもしろい。暴力革命を目指していた新左翼の活動家に、「週刊朝日」や「朝日ジャーナル」の記者が活動資金をわたして支援していたという歴史はもっと知ら…

ふたりの林先生

「王様のブランチ」を見てたら「二人の林先生の新刊を紹介します」というので出てきたのが、なんかよく知らない予備校講師の林修という人と、林真理子だった。それで、どうせゴーストライターに書かせたどうでもいい自己啓発本の方がメインで紹介されていて…

海女の話じゃなかったのか

朝ドラの「あまちゃん」であるが、小泉今日子の昔話がつまらん。 「聖子ちゃんはぶりっ子だったけど女性にも大人気だったの」とか言ってて、ああ、過去というのはこういうふうに美化されるんだなあ、と思った。デビュー当時の松田聖子ほど、女から嫌われた女…

ドーベルマン奥さん

反町隆史のドーベルマンが襲ったのは、佐藤可士和の奥さんだったのか。あのマンションの家賃が高いのにもびっくりしたけど、佐藤可士和なら払えるよなあ。 佐藤氏といえばユニクロやツタヤのブランディングを手がけていることで有名であるが、これで奥さんも…

純真すぎてワロタ

『アジアの純真』(片嶋一貴監督、井上淳一脚本)というトンデモ映画を見た。シナリオがメチャクチャである。北朝鮮による拉致被害が明らかになった年、チマチョゴリを着た少女が駅でDQNにからまれて殺される。しかし死んだ少女には、そっくりの妹がいた。妹…

宮本武蔵は外道

早乙女貢の『実録・宮本武蔵』(PHP文庫)を読む。宮本武蔵に関するたしかな史料はほとんどないそうで、剣聖や求道者であったというのは作り話。本書は「殺人剣には、美などない」という立場から、そうした武蔵の偶像破壊を行っている。若い頃はただの乱暴者…

長い長い伏線

スティーブ・ジョブズの言葉である。 過去には何ら関連性のなかった点と点が、人生を歩んでいくうちに線でつながる。そういう考えを持っていると、人生に失望することはない。 池袋駅で、ウイッキーさんを見かけた。おれが子供の頃に「ウィッキーさんのワン…