2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

モードとしての人種差別

とくに選んだわけじゃないのに、最近見た映画に、人種差別をテーマとするものが、いくつか。『クラッシュ』ポール・ハギス監督 『マンダレイ』ラース・フォン・トリアー監督 『隠された記憶』ミヒャエル・ハネケ監督もちろん、表現方法は、それぞれ違います…

忍者と「文春きいちご賞」

週刊文春で「文春きいちご賞」の発表 毎年の最低映画を選定するゴールデンラズベリー賞の日本版で、今回で、3回目。それで、昨年度の第一位『SHINOBI』を、先日テレビで見ました。でもこれ、それほど悪い映画とは思わなかったけど。みんな、この手の映画に、…

悪魔の代弁者

J・S・ミルの『自由論』の中で、「悪魔の代弁者」について述べられた箇所があります。 カトリック教会で、ある故人を聖列に加える際に、誰かが「悪魔の代弁者」として指名され、故人を可能な限り非難する。それでもやはり偉大な人物であることが示されれば、…

魚と寝る女

キム・ギドク監督『魚と寝る女』を見ました。 この監督の映画は、初めて見たのですが、なんともいえない陰惨なムードで、ひたすら暗く重たく、おれは好きです。いい映画でした。湖の上に浮かんだ小屋で、釣り客相手に売春をしている女がいて、そこに自殺志願…

新書まちがい探し

図書館にて、勢古浩爾『こういう男になりたい』(ちくま新書・2000年初版)を、パラパラと見ていたら、まちがいを発見。 いまの若いひとは知らないかもしれないが、官能ということでいえば赤座美代子の右に出る女優はざらにいない。いまでは画面で見ることが…

ゴダールは吹き替えで

おもいがけず、ジャン=リュック・ゴダールの映画を2本。『アワーミュージック』(2004年)GyaOギャオで配信『愛の世紀』(2001年)Yahoo!動画で配信変わってないなあ…。というのが、久しぶりにゴダールを見た感想。いや、もう世の中には、”ゴダール風”の映…

マンガは安い

大晦日。朝早くにテレビをつけると、『ザ・サンデー超特別版』中川翔子さんが、徳光和夫氏を、中野ブロードウェイにご案内。行き先は、もちろん「まんだらけ」それで徳光さんが、ポケットから、むき出しの札束を取り出し(50万くらいあった)、 「欲しいもの…