コミックソングなんかいらない

 忌野清志郎の反原発ソングには感心しない。
 エルヴィスの『ラブ・ミー・テンダー』の歌詞を変えて、反原発ソングとすることに何の必然があるのか。パロディのつもりか。訴えたいことがあるなら、オリジナル曲でやるべきだ。原発とは何の関係もないラブソングを、政治的主張で汚すな。
 Love me tender,love me sweet,
 この美しい歌詞を「何言ってんだー、ふざけんじゃねー」という陳腐な歌詞で汚すことをロックだと言うのであれば、RCサクセションの『スローバラード』の歌詞を「昨日は原発の中で寝た」「カーラジオからプルトニウム」と変えて歌うのを許せるか。
 ついでに書いておくが、『雨上がりの夜空に』はモット・ザ・フープル『Drivin' Sister』のパクリ。