てか、地球やばくね?

コンビニで売れ残った弁当を、ブタのエサにして、それで育ったブタがまたコンビニ弁当の食材になるというようなことを、環境に配慮した試みで、すばらしいですね、とテレビが伝えていた。それまではゴミとして捨てられた残り物の弁当をリサイクルして、資源として再利用するのだから、すばらしいと言いたいのだろうが、人の食事をブタに与えるような社会はやはりどこか狂っている。
ブタのエサにするくらいなら、値引きして売りさばくか、タダでくばれ。いま思えば、マチャアキの嫁がたくさんのお歳暮やお中元に困り、それを廃棄するのではなくホームレスに配っていたというのは、慈悲にあふれた行為だった。ホームレスに残飯を与えるのは残酷ではないかという意見もあろうが、残飯ですら食べるものがないということのほうが残酷である。
エコロジーだリサイクルだ、などというが、どうせブタのエサになるのだという考えが浸透すれば、弁当が捨てられても、「もったいない」という感覚はなくなってしまうだろう。むしろリサイクルが免罪符となって、企業はこれまでより大量に作り、大量のゴミを出し、大量のブタのエサを作るという社会になりかねない。
環境問題というのは、最良の方法があったとしてもそれを実行できないところに、真の問題がある。
省エネ・エアコンを売るより、エアコンを使わなければいい。エコカーを開発するより、自動車を減らせばいい。それがわかっていながら実行できないわけで、だからエコ運動などというものは、茶番でしかない。


テレビで、何かのミスコンテストを取材していて、候補となった女性が、審査員から質問を受けていた。それで、「あなたの夢は?」ときかれたその女性が、おそらく緊張していたのだろう、
「地球の、環境破壊に貢献したいです」
と答えていた。