2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

まだ多数決で消耗してるの?

坂井豊貴の『「決め方」の経済学』は勉強になった。多数決ってなんとなくおかしいよなあ、と漠然と思ってはいたのだが、それがやっぱりかなり問題のある制度だということが数理で証明されていて、ふむふむ、と思いながら読了した。 著者によれば、多数決は「…

ゆとり教育とポルノ

歌舞伎町の出会い系バーに通っていた前川喜平・前事務次官のことを、文部省で同僚だった寺脇研が「優しい人」「信念の人」だと擁護しているのはじつに香ばしい。 寺脇研といえば元文部省官僚で、ゆとり教育の推進者として知られている。天下りしたのかは知ら…

大地主の孫がロックかよ

橘川幸夫『ロッキング・オンの時代』(晶文社)を読んだら、ロキノンの社長について次のように書いてあった。 渋谷の実家は目白のお屋敷が並ぶ一角にあり、父親は東京大学を出て大和銀行に勤めるエリートであり、母親は北区の大地主の娘であった。(26-27頁…

みやこの西北のとなりのタリラリラン

中野翠の『あのころ、早稲田で』には、まんまとだまされた。 新聞広告では「タモリ、吉永小百合、久米宏、田中真紀子、村上春樹も同じキャンパスにいた」とあったので、彼らとの交流がつづられてあるのかと思って読んだら、ぜんぜんない。ほんとうにただ、同…

戦争をやめさせるには

木村貴氏が次のように書いていて、感心した。 ヒトラー暗殺には賛成です。いっそ戦争を禁止し、国際紛争はすべて暗殺で決着をつけるようにすれば、世界はよほど平和になります。 (「自由主義通信・米国と人道的戦争」より) libertypressjp.blogspot.jp た…