2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

無縁坂の母

さだまさしの『無縁坂』を聴くと、おさな子の手を引いて坂道を登っていく老母の姿が思い浮かぶのだが、考えてみるとこの歌詞の一番は、「まだ若い頃」の母を歌ったものである。そうすると二十代か、三十代前半までだろう。 しかし若い人妻(または未亡人)と…

山頭火という俗物

種田山頭火の、書を見たことがある。 べつにそれが目当てではなく、とある展覧会に行ったら、会場の一角に展示してあった。 短冊に筆と墨で、「まつすぐな道でさみしい」だの「分け入つても分け入つても青い山」だの、くだらぬ俳句が書いてあった。その字が…

「愛こそすべて」ではない

愛さえあれば、世界から争いがなくなるとか、人が幸福になれるとか、主張する人がいるが、大きなまちがいである。愛にも、いろいろなものがある。 『世界で一番美しい夜』という映画では、世界平和のために縄文人の性欲を研究する元過激派というのが出てきて…

もし俺がドラッカーを読んだら

ドラッカーというくだらぬものが流行しているので、一言申しておきたい。 あんなものは商人道徳である。 商人の仕事は、ゼニ儲けである。安く仕入れて、高く売ることである。そこにはなんら高尚な理想も哲学もない。 ゼニ儲けは、いやしいことである。世の中…

地デジのいぢわる

総務省が地デジ専用アンテナとチューナーをタダで貸してくれるぞ。 http://digisuppo.jp/index.php/antenna/ さっそく申し込んで、うちのテレビに取り付けてみたのだが。 チューナーというのは、ビデオ入力端子に取り付けることになっておる。ということは、…

コミックバンドなんかいらない

中国のことばかり言えない「パクリ天国」日本 少し前にこんな記事が出て、それについて2ちゃんねるのスレがにぎわった。 日本のミュージシャンがどれほど洋楽からパクってきたか、そういうのはネットを調べれば、ぞろぞろ出てくる。 おれが日本のロックやポ…

革命なんか認めないですわよ

池田理代子のマンガ『天の涯まで・ポーランド秘史』。 「秘史」となっているが、英雄ユーゼフ・ポニャトフスキを主人公に、ポーランド分割の悲劇を歴史に忠実に描いている。とにかく、わかりやすくて、おもしろい。ポーランドのややこしい歴史が、こんなにわ…

部活って何の役に立つんですか

『書道ガールズ』だっけ、成海璃子が好きだから見てもいいんだけど、どうせテレビでやるだろうし、ストーリーもまた例のあれだろ、高校生が部活でがんばるという、だからチラシだけもらってきた。 男子のシンクロに、女子のジャズバンド、野球、サッカー、バ…

うどんって小麦粉よ!

うどん作ってみた。 作り方は、ネットで調べた。参考にしたのがこちらのサイト。 簡単手打ちうどんの作り方 うどんを打とう 【材料】近所のスーパーとダイソーで調達。 日清「手打うどんの小麦粉」1キロ、300円。 かたくり粉、200円。 ヒガシマルうどんスー…

ロックの上にも三年

A rolling stone gathers no moss.(転がる石には、コケが生えない) このイギリスのことわざは、日本でわりに知られている。しかしその意味を、正確に理解している人は少ない。 「動かない石は、やがてコケが生えて汚くなる。しかし転がる石はコケが生えず…

セックス・アンド・ザ・シティ

主演女優が来日したというので、テレビの芸能ニュースはこれの宣伝ばかりである。 しかし困ったのは、この映画のタイトルである。朝の情報番組では、『SATC』と略しているところもある。たしかに、朝っぱらから「セックス、セックス」と連呼されては、かなわ…