私はバカになりたい

『最後のパレード』という本に、2ちゃんねるなどからの盗用疑惑が発覚して、とうとう出版社が自主回収。
で、この著者がブログに「読売新聞社の前で焼身自殺したい」と書くなど、なかなか「思いやりマインド」あふれる人物のようで、おもしろい展開になっているのですが、そもそもこんなくだらない本を買って読んでいるバカが36万人以上*1もいるんですなあ。
血液型の本とか、ケータイ小説を買っているバカが100万人以上もいることにもびっくりしますが、このバカというのは不思議なことに自分がだまされているとは、考えないようです。
考えないからバカなんでしょうけど。
しかしこういうバカこそが、日本経済を底辺で支えているんだなあ。
おれなんか難しい本ばかり読んでるけど、ぜんぶ図書館で借りて、雑誌は立ち読みして、DVDは半額クーポンで70円で借りてくるから、そんなおれなんかより、バカどものほうがよっぽど世の中に役立っております。

すべてのインテリは、東芝扇風機のプロペラのようだ。まわっているけど、前進しない。
                 寺山修司『あゝ荒野』

*1:朝日新聞の記事によれば約34万部売れている(オリコン調べ)