がっかり感、ハンパねぇ

 新型ロケットのイプシロンの打ち上げに成功したが、あれはこの前の失敗の方がおもしろかった。
 なにがおもしろかったかと言えば、打ち上げを楽しみに見守っていた子供たちが、3、2、1、とカウントダウンを始めて、いよいよ飛ぶぞと思ったときに、あれ……? となって、中止です、と言われたときの、あの、がっかりした顔というのが、もう演技でなく、本当にがっかりしていて、ああいう表情はなかなか見れるものではないと思った。いいドキュメントを見たと思った。それに比べると成功したときの喜び方というのは、いかにも感動していますというテレビドラマの子役の演技のようであった。